【学びたいこと】
教養を深める
【概要】
①この本
革新的な一冊。
いわゆる読書案内とか、世界のビジネスリーダーが読んでいる本はこれだみたいな本ではなく
それぞれ読む人の教養の入口となる本であり
どう巨人の方に乗り自分の説を構築するかの助けになる一冊
古典:岩波文庫の偉大さ
そして、おそらく読む人が100%
自分はこんなにも知らなかったのかという気持ちになれる一冊。
人間の知:
宗教や神話から始まり、学問へと発展してきた36
知識は力なり~フランシス・ベーコン95
全ての意味が破壊される悲惨な状況。
意味の場としての実存。
意味を与えよ。
自分の人生以外に、自分の人生に意味を与えるものはなにひとつない。
まずあなたが存在する。そして、人生に意味を与える。102
孫正義は3年間の間に3000冊読んだ10
俺たちはみんなドブの中を這っている。しかし、そこから星を見上げている奴だっているんだ。~オスカー・ワイルド15
②-a
◆
そもそも読書とは?
良い本をじっくりと読んで、それを自分のものにした上で、さらに自分の頭で考えること。19
自説を立てて、それを強化し補強するため20
に行うことであり、
知識の幅を広げること以上に、
考える幅を広げるという意味もあると思う。
読書体験は、皆さんが重大な経営危機に直面し、人生の岐路に立たされたとき、そして自分とは何か、自分は本当は何がしたかったのかを改めて考えてみなければならない時に、必ずや一筋の光明になると信じています。9
・今の宗教人口
キリスト教23億人、イスラム教18億人、ヒンドゥー教11億人、仏教5億人、ユダヤ教1000万人66
◆仕事
ドラッカー:仕事を通じた社会への貢献159
事業の目的は顧客創造であり、企業の機能はマーケティングとイノベーションである。160
②-c
◆1センゲの「学習する組織」
組織が「起こりうる最良の未来」を実現するためには、次の5つのディシプリン(課題)が不可欠
1システム思考
人間の活動や様々な事象を相互に関連したシステムとして捉える視点
2自己マスタリー
自己に熟達するとは人間として成長するということ
自分にとってなにが大事かを常に明らかにし続ける
ビジョンと現実との間の創造的な緊張関係に身を置き、学種を継続させていくこと173
3メンタルモデル
個人や組織の奥底にある、固定化されたマインドセットやイメージ。
心の癖
変わるにはこのメンタルモデルを認識した上で行うことが必要になる
4共有ビジョン
★★★本物のビジョンがあれば、人々は学び、力を発揮する。共有ビジョンは個人のビジョンから生じる。173
5チーム学習
ビジョンを共有したチームが協働して学び合っていく過程173
◆2競争をしない
★★★賛成する人がほとんどいない大切な真実は何か?
競争というのは負け犬のすることで、独占こそがイノベーションの源泉だ。
小さな市場をまず支配して、それを徐々に大きくしていくことが大切だ。203
を問い続けることで、「隠された真実」を見つけることによって、支配すべき市場を見えるける。
◆成功者の共通項
「私は逃げ出さなかった」205
▲
読む人それぞれにかなり学びのある一冊だと思う。
個人的には、
◆3希望と絶望 1
希望を持ち続けること
★★★絶望は罪である。~キルケゴール
今を生きる本当の自分から目をそらしていることが絶望の始まりだ。262
という考え方。
冒頭の引用に繋がる
反逆せよ。利他から始める利己的であれ
という部分
これは、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』
オルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』
からくる部分であり、
利他的に終始するのではなく、
言い換えると打算的に利他的であれ
純粋に利他的であれという一見矛盾した考え方につながる。
◆4利己的な遺伝子を持つ 2反逆せよ
利他的であることから始めることが結果利己的な結果を大きく進める
利他的:自己の成功率を害ってでも他者の成功率を高めること
→
結果として、
自分の自己の成功率を高める。390
主体に重きをおこあず相互に関与せよ
ということ
これは、かなり深いので
ぜひ本書のダニエル・デネットの『解明される意識』
ケヴィン・ケリーの『テクニウム』の部分も読んで欲しいんだけど
今のブロックチェーン、SNSなどにも繋がる部分。
◆5相互関与 解明される意識:多元的草稿モデル395 3
◆テクニウム
一本の自己生成の糸が、宇宙、生命、テクノロジーの世界を一つの創造に結び合わせている。399
ホムンクルス=小さな司令塔を自分の中に持つような状態ではなく
意識とは「カルテジアン劇場」のような中央処理装置を持たない、空間的・時間的に並列したプロセスから構成されるものだ。
脳の情報処理においてはさまざまな草稿が同時並行的に作られている。
◆6戦い方=孫氏の兵法
1勝算のある戦いだけをする
2長期戦に持ち込まない
3戦わずして勝つ
4全軍の勢いで勝負する
▲
勝利に向けた体制づくり294
◆7自由と政治のあり方を考える
ジョン・スチュアート・ミル『自由論』
大衆による「多数派の専制」
国家に対する個人の自由を描いた一冊
★★★大衆よ。反逆せよ。貴族であれ。
満足した豚よりも不満を抱えた人間の方がよく、満足した愚か者よりも不満を抱えたソクラテスの方が良い~ジョン・スチュアート・ミル318
▲
◆大衆 オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
大衆:
欲求だけを持っていて自らに義務を課す高貴さを描いた「平均人」
貴族:
自分と異なる他者と共存しようとする我慢強さや寛容さを持ち、自らに課せられた制約を積極的に引き受けて
その中で能力を発揮することを旨とするリベラリズムを身につけている人。321」
◆日本文明としての意識
ハンチントンは世界の7つの文明の一つとして「日本文明」を記載した348
おそらく読書という行為は、
考えるきっかけを与える行為であり
本書は資本主義の第一線を走り続けてきて
今は研究者としても活躍される著者が今の世界を捉えるための300冊を選び、
さらに200冊を選んだ今を考える教養のきっかけを与えてくれる一冊。
知的好奇心がものすごく刺激される一冊。