本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

ライブドア錬金術にみる モラル論 :日経新聞かじり読み#8

2006-01-13 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
written at 1/17

この記事の関連記事@日経新聞

モラル、
それを定義しようと試みるならば出発点としては、
個人、一人の人間存在があり、その人間存在の一つの選択が社会へともろに影響を行使するということを認識することからモラルというものは樹立可能となるだろう。
自己愛というのが即、社会へと発展するということを感じ取る能力。
それがモラルといっても可能であろう。
自己愛生人格障害とは逆のベクトルになるだろうが、
企業人としてのモラルとは、逆に自己愛というものを世界との連関で捉えること、
<私>という一人間存在が世界-内-存在であるということを理解すること。
モラルはそれに尽きるといえるだろう。
サルトルのモラル論、その可能性が1月17日に世間で話題となったライブドアの事件から着想が得られた。

一見空疎に思えるサルトルのいう一つの行為の全体化という概念ひとつの行為が全体に関連しているという概念。
そのような概念こそ、実は今の日本社会の要請にこたえるものなのかもしれない。
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ノリタケ感激!!すごいっす!:日経新聞かじり読み#7

2005-11-22 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
今回は日経新聞11月21日付の「会社の金言」からノリタケカンパニーアンドリミテッドの社訓を取り上げたいと思う。
ずばり!!

「人は感激に生き保守に死す」

という感慨深い言葉である。

皆さんはノリタケと聞いて何をイメージするだろうか?
僕の世代の人ならおそらくお皿のメーカーというイメージではないだろうか。
あのとんねるず木梨憲武氏が安田成美氏と結婚した際に引き出物としてここのお皿が出されたからであろう。
さてそのノリタケだが今回の記事を見て驚いた。
もともとは、1876年に設立された貿易商「森村組」の陶磁器の製造部門で、そこから「一業一社」のモットーから分社独立したようだ。
更に驚くのは、この「森村組」から独立した会社には衛生陶器で超有名なTOTO、電力碍子の日本ガイシなどもあるということだ!!

「新しいものに目を向ける姿勢を忘れないよう普段から社員に話している」という現社長の言葉にも具現化されているように、
「人は感激に生き保守に死す」
という言葉が現在までに引き継がれているのだ。


コメント (2)
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ホリプロに学ぶプロ論!!:日経新聞かじり読み#6

2005-11-20 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
今回は2005年10月10日付け日経新聞の「会社の金言」からあの深田恭子和田アキ子優香も所属することで有名なホリプロの社訓を紹介したいと思う。

「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」

というものだ。これは井上ひさし氏による言葉だそうで、ソフト産業に関わるものの「至言」として創業者が設置したものだそうだ。
現在のホリプロの会社作りの方針は、「チャーミングな会社」を作ろうということのようだ。「ちゃんと笑えて、ちゃんと泣ける、人間力の高い社員」が集うことで創業者の志にもある一般に多く支持されるエンターテイメント集団を目指しているのであろう。

「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」
というのも哲学に本来かされていたことではないかと思う。
つまり、「なぜ生きるのか?」「なぜ仕事するのか?」などの「むずかしいこと」をやさしく、ふかく、おもしろく伝えていくことが哲学の本来の姿であるはずだ。

このホリプロことばは、ありとあらゆる言論に携わる人にとっての「至言」でもあるのであろう。


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ドラマティックなフリーターの将来:日経新聞かじり読み#5

2005-11-19 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
今回取り上げるのは、2005年10月21日付の日経新聞から人材派遣会社の雄PASONA(パソナ)の南部靖之氏の「フリーターこそ『終身雇用』」(『ご異見拝聴』)というのを取り上げたいと思う。
この論考の中で南部氏はいささかトリッキーと思える論理を展開しているようにも思える。

趣旨としては、
:フリーターに関して政府は、彼らは収入が低くそのような存在が増加することは税収の伸び悩みを招き、社会保障制度も立ち行かなくなる。だから、フリーターを正社員化することが必要だ。というようにいう、しかし彼らフリーターは、収入が低くても、ほんとうに自分の価値観にあったライフスタイルや働き方を探している。
これから雇用という概念は大きく変容するであろう。それは、ワークシェアリング(仕事の分かち合い)、アウトソーシング(業務の外部委託)などが進んでいくとある仕事を完遂させるのに必要な間だけ人が集まるといういわば映画製作のような「オーディション型雇用」というものになるであろう。
つまりフリーターはこのような形を先取りしている存在ともいえるのである。
それゆえ、」税制、社会保障もフリーターに合わせたものにすることが必要である。

というようなものだ。
これだけを読むと、一般的に言われているフリーター論と大きく乖離しており違和感を抱かずにはいられないかもしれない。
しかし、これをパソナ社の企業理念と照らし合わせて見ると合点が行く気がする。
それは、

「社会の問題点を解決する」

私たちは、『人を活かす』ことを人材サービスの原点とし
常に高い志と使命感を持ち、新たな雇用インフラを構築し
さらなる雇用創造に挑戦し続けることを使命とする。 一、 誰もが自由に好きな仕事を選択し、一人ひとりの
人生設計に合わせた働き方ができる社会を築く
一、 会社と個人がお互いに対等な関係で結ばれ、自由に
才能を活かせる社会を目指す
一、 年齢・性別を問わず、一人ひとりが夢を持って活躍
できる機会を創造し続ける
(パソナHPより)

というものだ。
純粋に社会との関わりの機会を多様にしたい。その想いがこのような論理を語らしめたということであろう。





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無理なさそい@「若者自立塾」:日経新聞かじり読み#4

2005-10-21 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
無理な誘いではないか?
今日(10月23日)の日経新聞若者自立塾の宣伝が「『働けない』と思っている若者の皆さんへ」「『若者自立塾』に参加してそんな自分を変えてみませんか?働く意欲と元気がわいてきます!」と呼び掛けられている。
おいおい・・・
2重の問題とはいわないが、本気で若者の就労に関する問題を考えているとは思えない問題提起だ。
なんで、よりによって日経新聞なんかにこんな広告出したんだ?
ニートがフリーターが日経新聞なんて読んでるとは思えないが・・・
どんだけ意欲的なニート、フリーター像を思い浮かべてるのだろうか、と嘆きたくなる・・・

本当にこの「若者自立塾」のすばらしさを訴えたいのなら、
もしかするとしているのかもしれないが、マンガとかエロ雑誌とか、ファッション誌、ゲーム雑誌、出会い系とか、もっと若者が見そうなメディアにこういう広告を出したほうが効果はあると思うのだが・・・
ちなみに、この「若者自立塾」は、2005年度から厚生労働省がニート、フリーターなどを正規雇用へと結びつけるために農作業、職業訓練をさせながら、規則正しい生活をさせ、自立へ結びつけようという試みのことだ。
いみじくも、この新聞の掲載の前日に日本の、これから(NHK)にて「いまどきの若者たち」というのでフリーター、ニートの問題も絡め、若者のことを考えようという企画があった。

イメージとしての、今の若者像というのが露骨に表れていたという意味ではよい番組だったのだろう。
・自分の夢を徐々に実現させ、自信たっぷりの勝ち組の若者。
・「組織に縛られたくない」「夢を見つけたい」「夢を追っていたい」とフリーターとして、もしくは社会との接点を模索しようとしている若者。
・2者の間で、苦しむ若者
「正規雇用にて働くことが望ましい」
この命題の間で精神的に動揺をする今の若者。
それをいぶかしげに見る大人といわばまともな「若者」。
そんな構造はどこにでもある。

ほんとうによい社会を築くには、
小学校くらいの段階から、なぜ人間は生きるのか?
自分はこの社会で何をして生きていきたいのか?
働くということとはどういうことなのか?
などなど
こういったこれまでは、特に考える必要もなかったようなコアな命題を哲学的に考察し、個人個人がそれぞれの人生観を築いていけるようにしていくことが肝要なのではないのだろうか?

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宗田家2代親子の夢:日経新聞かじり読み#3

2005-10-20 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
写真は10月17日付の日経新聞「青春の道標」にて、学生時代の思い出を語られていた元法政大学の学長でもある清成忠男氏のものだ。
氏は、高橋先生という方のゼミに所属していたそうだ。
先生は、当時フランスの研究生活からもだられたばかりで、とても厳しいゼミであったそう。
うむ?妙に今の自分に重なる部分がある・・・

清成氏は、そのゼミで与えられたG・F・クナップという人の「農民開放」という文献に格闘すべく、お弁当片手に1日13時間図書館に入り浸り、文献解読にいそしんだのこと。
あのサルトルも、13時間、読書と執筆にいそしんだとのことである。
さて、そんなことはさておき、最近は卒業論文のことで僕自身も文献解読、収集また発表の準備などにいそしんでいる。(さすがに一日13時間というタフな頭脳はまだ持ち合わせていないが・・・)
それが、ひどく自分にとって充実したもののように感じる。
文献を読み、自分なりの論理を構築し、それを自分のゼミで先生を含めた友人と話し合う。
いたく、充実した時間に感じる。
自分にとって、これほど贅沢な時間があろうかと思うほどだ。

そういえば、昔、父が小さいの頃は学者になりたかったといっていた気がする。
おかげさまで、大学まで生かせてもらった自分としては、その気になれば学者にもなれるわけだ。
とりあえずは、民間企業に就職をすることになったが、ゆくゆくは研究者なりたいなあ・・・(いや、なぜかなる気がする。なんじゃそりゃ!!)
淡い想いを抱く今日この頃であった・・・
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東京大学学長が教える大学時代にしておくべきこと:日経新聞かじり読み#2

2005-10-14 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
今回は少し前になるが、10月3日の日経新聞から、大学時代にしておくべきことということを考えておきたい。
記事はの学長が語る「東大『アクションプラン』を策定」-国際競争力の強化課題という記事の中からだ。

この記事の中で、小宮山氏(東京大学学長)は、まず大学の使命として「教育と研究における成果を上げること」としている。
それから、学生時代には、「本質をとらえる知」「他者を感じる知」「先頭に立つ勇気」を身につけるべきだという。
これは、東京大学として教育の中で学生に見つけて欲しい資質として上がっているものだが、一般的に大学生が身につけるべき資質といえるのではないだろうか。

腐っても・・・
とはいはないが、親に学費を払ってもらい、大学に行かせてもらっている身としては、身にしみる記事だった。
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ジャック・ウェルチに聴くCEOに必要なもの。:日経新聞かじり読み#1

2005-10-06 00:00:00 | 日経新聞かじり読み
9月30日の日経新聞より。
大胆にも、あのジャック・ウェルチに「今、CEOに必要なものは」ということを聴いてしまうというもの。

ジャック・ウェルチはCEOに必要なものは普遍で、
「誠実さと情熱、従業員にミッション(経営理念)を浸透させる能力という基本的な点では大きな変化はない。社内にいる自分より優れた人間のやる気を引き出し、成功した場合にはたっぷりと報い、新しい仕事に挑戦させる。」
ことが大切と言う。
そして、変化を感じ、先取りするには、
「常に執務室の外にいて、顧客や社内の人間の声に耳を傾けることがポイント」
という。

お得な記事だったので今回は初かじり読み♪
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