団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

長生きするのも考えものですね。

2018-03-02 05:21:56 | 日記



新聞に紹介されていた「団塊絶壁」という本を購入しました。
私は団塊世代の一員ですので、何かの参考になるかなぁと思いました。

 まだ読み始めたばかりですが、気持ちが暗くなりました。


 この本の第2章に「老人ホームの1日」という項目がありました。
私は老人ホームで宿直作業をしていましたので、多少老人ホームのことをわかっていると思っていましたが、
この本を読んで、上面しか知っていなかったということがわかりました。(苦笑)


 下記にその内容を記述します。



 さて、ここで利用者の1日の流れを紹介しておく。
利用者になったつもりでお読みいただければ幸いである。

 起床は6時過ぎ、隠部の洗浄と着替えから始まる。
「おむつの人はベッドで、パンツの人はトイレで、陰部洗浄ボトル(通称陰洗ボトル)という飲食店の
ソース入れのようなものでお湯をかけ、手袋の手で洗ってさしあげます」

 朝食は7時半から。
嚥下の力にあわせ、食べ物の刻み方を変える。
好き嫌いも考慮する。
食事のあとは、ほぼ全員、お茶タイム。補助が大変だ。

「ご高齢になると手の感覚も鈍ってきて、薬を置かれたのが手のひらなのか指先なのか分からず、
ちゃんと飲めず落としてしまう。
嫌がって、こっそりあとで吐きだす方もいます」
 その後、口腔ケアとトイレが続く。
これが3点セットになっている。


 「ご自分で入れ歯や歯を磨けない方には、スポンジを使って磨きます。
放っておくと舌だけではなく、上あごなど口の中が真っ白なコケだらけになる。
その後はトイレにお連れします」

 この工程は分業の流れ作業。どこか刑務所に近いイメージだという。

 10時になると、お茶の時間だが、お風呂は週2回ときまっている。
その日の午前中が入浴の予定になっていれば、お茶などと並行していれていく。

 「湯船にまたいで入れるかどうかで、入浴法が決まります。
男性も女性も陰部洗浄をおこないます。男性の方なら、ペニ○の頭の皮までめくって、毎回きれいに洗って
さしあげる。鼠蹊部も肛門も、全部です」

 寝たきりの方はCTを撮る装置のような機械に、首だけ出して入り、身体は機械から出るミストで洗います。
機械には数カ所、外から手を入れることのできる穴がありまして、
そこにスタッフが手を入れて隠部などをさすって細かく洗って行きます。
その他に、自動で椅子が下がって、湯船につかることが出来る機械もあります」

 技術先進国の日本のことである。
将来、人手不足が懸念されるなら、完全にロボット化されるかもしれない。

 11時半から昼食の準備が始まる。
「朝食に比べるとかなり豪華。エビフライととんかつなど、どちらかお好きな方を
事前に選んでもらう選択食やお寿司、元旦にはお節が出ることもあります」

 再び、薬、口腔ケア、トイレの3点セット。おむつの人はここで交換する。

 午後は自由時間。15時には茶とお菓子が出るが、かって主婦だった女性の場合、
このあと、家事に勤しんでいた頃の習慣から、「夕方症候群」の徘徊が始まったりする。

 同じく、都内の特養施設に勤める男性介護福祉士がこう話す。
「徘徊する人に根気よく話を聞いていると、『故郷に帰りたい』『自宅に帰りたい』という
帰宅願望が強いことに気づきます。
もしくは、自分の名前は分かるけれど、自分が今どこにいて何をしたら
いいのかわからないので歩き回るという人が多い。

 その方が女性だったり、男性でも飲食店で働いていたという方なら、
私はあることをお願いします。
タオルをお渡しして、テーブルを拭いてくださいと言うんです。
きっと体が覚えているのでしょう、皆さん熱心にやってくれますし、
そのうち落ち着きを取り戻します。

 似たようなケースでは、お金に執着心のある認知症の方がいます。
そういう方はお札を数えている行為が一種の安心材料になっているので、
『1万円札』といったおもちゃのお礼を渡しておきます。
私たちがお世話をしていて、その方の気持ちが和らぐと『チップ』として下さるんです」

 1日の流れに戻ると、夕食は18時から。
「食後は再び薬、口腔ケア、トイレ。
パジャマに着替えさせて、テレビなど見せて21時に消灯。
入れ歯をなくすケースもあるので、寝る前に預かります」

 しかし、おやすみなさいとはいかない。
深夜になると、人目を盗み怪しい婚活にいそしむ者もいたりするから、
職員たちは、どこまでも気が抜けない。


 以上、ホームの1日でした。

 老人ホームの全てがこの記事と同じとは思いませんが、
私がバイトしていた老人ホームも、8割ぐらいはこのような感じでした。

 この記事を読んで、気分が落ち込みました。
赤ちゃんや幼児ならともかく、このようにお世話されて生きていく必要があるのだろうかと
思いました。

 長生きするのも考えものですね。
一人で生活できなくなったら、そこで終わりにしたいです。








加山雄三 - 夜空を仰いで
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18 コメント

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おはようございます。 (kei)
2018-03-02 06:48:25
一時期 特養でボランティアをした事がありました。

食事や入浴の介助もしましたが、入居者の数の割に職員が少ないと感じました。
職員の補助をするのは、ボランティアの目的ではないと感じボランティアを止めました。
(それだけではないのですが・・・)

介護職の娘が、何時もお母さん何歳まで生きたい?と聞きます。
90歳を過ぎても、手術を受ける方を見て(完治する病気ではない)
何の為の手術なのか疑問に思う様です。

自分の希望をキチンと娘達に伝えておきたいと思います。
返信する
それにしても熱くて入浴の介助は大変だったのでは。(苦笑) (masamikeitas)
2018-03-02 08:09:29
keiさん、おはようございます。

>食事や入浴の介助もしましたが、入居者の数の割に職員が少ないと感じました。
職員の補助をするのは、ボランティアの目的ではないと感じボランティアを止めました。
(それだけではないのですが・・・)

私も特養で宿直のバイトをしましたが、休日でもボランティアでと頼まれていいように使われているパートの方を多く見受けました。
ボランティアの名前を借りたサービス残業のように思いました。
keiさんがボランティアをやめられたのはわかるような気がします。
それにしても熱くて入浴の介助は大変だったのでは。(苦笑)

>90歳を過ぎても、手術を受ける方を見て(完治する病気ではない)
何の為の手術なのか疑問に思う様です。

これってありですかね。(苦笑)
うちのお袋は余命3ヶ月と先生に宣言されましたが、内臓の検査をすると言われて承諾したことがあります。
意味がないと思いましたが、病院を追い出されても困りますので。(苦笑)

>自分の希望をキチンと娘達に伝えておきたいと思います。

これは大事なことですね。
できれば文章に残された方が良いと思います。
返信する
ホントですね (かっつん)
2018-03-02 08:37:18
なんか現実的に感じました
今考えるとそういう生活には入りたくないのですが、本人は自然にそうなっていくのかもしれません
ちょいと暗い気持ちになってしまいました
出来れば母親にもそんな生活させたくないです
父の最後もそれに近い部分はありましたから僕らがいない時間はかわいそうでした。
上手に死にたいですね・・(笑)

返信する
くちこも、その一日、結構知っている方かも (くちかずこ)
2018-03-02 08:45:51
語弊、山盛りですが・・・
今の時代、人は、長生きしすぎだと思う。
人間だって、一種類の哺乳動物。
ツガイになり、子を作り、それを終えたら適宜消え去る。
百歩譲って、自分で自分の管理が可能な時まで、かと。
そうは言っても、生きようとする、死なないようにする、本能ですよね。。。
返信する
弥生 (オレンジ)
2018-03-02 09:08:47
春本番も、もう直ぐにやって来そうです。

長生きしてお幸せそうな方、
施設に入って↑の様なお世話にされ、家族も訪れない人…
自分では選べない状況もありましょう?
最後は¥なのかしら?

変な言い方ですが、死にかたは選べないのが、現実ですね。

今朝ラジオで、ジリオラチンクェッティ「夢見る想い」か流れて来たら、ふとmassさんの事頭よぎりましたよ…
返信する
Unknown (sasayuri)
2018-03-02 10:03:04
こんにちは♪

人間いつかは、動けなくなって老人ホームでお世話に
なるのは避けたいと誰しも思うことですが、そうならないように日頃の生活環境を注意をして暮らしています。

今日のテレビで足腰を鍛えるスクワットを紹介をして
いました。確かに足の筋肉を付けるに良いと思いました。
寒い日でも家の中で朝、昼、晩と出来るので私も続けていこうと思っています。
昨日は、強い風の中を1時間位街中を歩きました。
リハビリを兼ねています。
家族に迷惑を掛けないようにリハビリ頑張っています。

返信する
Unknown (かずちゃん)
2018-03-02 10:24:27
誰でもみんな自分が元気だったときは、こんな風になってまで生きていたくない・・・
そう思っていたはずです

でも現実に痴呆が出てきたり、身体が動かなくなってもいろんな形で生かされている
それが現実ですよね
明確な安楽死や尊厳死が認められないかぎり、これから先もどんどんこういう形で生かされる老人は増える一方です

義母を施設でお願いしていますが、行くたびに義母はどんな思いで生きているのかと思います。

もちろん何らかの形で自分で死ぬ時期を決めることができるのなら、自分で自分の事が出来なくなった時点で私はこの世から去りたい・・・常にそう思っています

ただ、一昨年亡くなった母に「こんな形で生かされていることをどう思う?」と聞いた時
「朝目が覚めて朝日が差し込んでくるのを感じたとき、あ~今朝も生きていたって、ほっとする」といいました。
死が目前にせまった時期でもやはり生きているという実感というか、喜びはわずかでも気持ちの中にあったように思います。
返信する
記事パクりました (呑兵衛あな)
2018-03-02 14:36:32
この本、買おうか、買うまいか迷っていますが、ご紹介ありがとうございます。
買っても途中で投げ出したくなるかも知れませんね
返信する
そのお気持ちよくわかります。 (masamikeitas)
2018-03-02 14:56:25
かっつん 、こんにちわ。

>ホントですね
なんか現実的に感じました

私たち団塊世代が75歳になると大変なことが待ち受けているようです。

>出来れば母親にもそんな生活させたくないです

そのお気持ちよくわかります。
お母様もずっとご自宅に住まわれるのが一番ですが、世の中思うようにいかないですよね。

>父の最後もそれに近い部分はありましたから僕らがいない時間はかわいそうでした。
上手に死にたいですね・・(笑)

かっつんたちが帰られた後は寂しかったと思います。
施設に入らずに一生を終えたらいいですね。
返信する
くちこさんはご存知だと思います。 (masamikeitas)
2018-03-02 15:00:39
くちこさん、こんにちわ。

>くちこも、その一日、結構知っている方かも

くちこさんはご存知だと思います。
義母さんも施設にいらっしゃることですから。

>百歩譲って、自分で自分の管理が可能な時まで、かと。
そうは言っても、生きようとする、死なないようにする、本能ですよね。。。

自分で自分が管理できなくなったら死にたいですが、そうはいかないようですね。
人間の本能は生きようとするんですかね。(苦笑)
返信する

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