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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

トラウマ退治

2022-11-21 06:14:51 | 日記
 中日新聞の「くらしの作文」に「トラウマ退治」というタイトルで、82歳の男性が投稿されていました。


 発端は思いがけぬ一本の電話からでした。

 私のCG画の個展の記事が中日新聞の尾張版に出て、その絵を生徒に見せたいと地元の中学校の先生からの電話です。

 絵を飾るだけと思い、安易に請け負いましたが、講演付きとは思わなかったです。

 人には隠していましたが、私は大勢の前で話すことにトラウマがあったのです。

 昔は構内弁論大会がよくあり、中学時代には毎年出ていました。

 三年生の時、話の途中で一つの言葉を忘れて立ち往生してしまったのです。

 時間にすれば、ものの三十秒ほどだと思いますが、私には永遠の沈黙に思えました。

 その恐怖が私のトラウマを引き起こしてしまったのです。

 さて、承諾したものの、壇上に立つ姿を想像すると、あの恐怖心が甦ってきます。

 しかし残り少ない人生です。

 この機会にトラウマ退治をしようと考えました。

 原稿を丸暗記し、一人になれる車や風呂の中で声に出しての練習を繰り返しました。

 声がかすれたり途中でつかえたりと、その都度、弱気の虫が出て、断ろうかと葛藤の日々でした。

 そして当日、真剣な生徒の目が私に勇気をくれました。

 話し終え気がつけば、嘘のようにトラウマは消えていたのです。

 もう大丈夫です。

 ドンと来い、です。


 以上です。


 私も以前小学校五年の時、校内作文発表大会なるものに出た事があります。

 講堂の演壇に上がり、作文の内容を生徒達に向かって話すのです。

 何枚を暗記して発表したのかは忘れました。

 時間にして15分〜20分ぐらいではなかったかと思います。

 私が選ばれたのは題材が良かったからでしょうね。

 前年の12月から3月まで心臓弁膜症とリウマチを患い入院生活を送りました。

 その内容を書いたので、先生方の目にとまったように思います。

 最初は原稿通り順調に話していたのですが、途中で次は何をしやべつたらいいか忘れてしまいました。

 講堂の演壇の上ですのであがってしまったようです。

 頭が真っ白になりました。

 時間にして30秒から〜1分ぐらいだと思いますが。

 やむなく次の項目は飛ばし、話しました。

 何となく最後まで発表できましたが、出来は悪かったように思います。

 それ以降は発表会なるものに選ばれた事はないです。 







小雨降る径 金子由香利 & 林隆三