中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「職業としての職人」というタイトルで、飛島圭介さんが、エッセイを書かれていました。
「職人」と言えば手仕事のプロ。
自分の手でモノを作るというアナログの最たる職業だ。
職人には人間本来の労働の輝きがある。
戦後、圧倒的多数の若者たちの目指す職業はサラリーマンだった。
職人は技術を習得するのに長い年月がかかり、また経済的にも安定して金銭を得られる職業とはいえず、人気はなかった。
職人を志す若者は、よほどの変わり者かと見られがちだったのではないか。
それが、大横綱・貴乃花の息子が靴職人と称したとき、職人(という職業)に光が当たり、評価が急上昇した。
おじさんも「でかした!」と拍手したのだった。
ところが、その後、彼の実際の靴職人としての仕事については、芳しいうわさを聞かなかった。
職人には日々のたゆまぬ修練が欠かせない。
モノを作るということは、簡単ではないのだ。
ワシらが職人に一目置くのは、修練に裏付けられた技術に敬意を払うことによる。
大横綱の息子などとは関係ない。
ただ、彼は靴職人を休止したという。
人の人生をとやかく言えないが、残念だ。
ともあれ、多くの若者が”職人”に注目するようになったことは実に喜ばしい。
ワシも若ければと思わずにはいられない。
以上です。
>それが、大横綱・貴乃花の息子が靴職人と称したとき、職人(という職業)に光が当たり、評価が急上昇した。
彼のおかげで職人に光が当たり、若者たちの評価が急上昇したとは知りませんでした。
彼も役立ったようですね。
最近は見かけないですが、彼は芸能関係の方が向いているように思います。
靴の職人としては、靴の納期を守らないようでは失格としか思えないです。
>ワシも若ければと思わずにはいられない。
私には職人という仕事は無理です。
器用でないですし、中学生の頃「職業家庭」という科目を勉強しましたが、ああこれは私には向かないと思いましたので。
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駅 竹内まりや