中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「2秒の魔」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
当欄の読書からのお手紙で、「2秒の魔」というのを知った。
ある日、彼女は道の駅に出荷するため車を運転していた。
そこに細い横道からいきなりオートバイが出てきて事故となった。
乗っていた高齢男性は半日後死亡したが、彼は、家族からもうオートバイに乗るのはやめてほしいと言われていたところだったらしい。
後日、裁判所で彼女は一カ月の免許停止と講習を二回受講するよう言い渡された。
そして裁判所の人からこう言われたという。
「あなたは”2秒”運の悪い人ですね。2秒早ければ、あるいは2秒遅ければ事故に遭うことはなかったでしょう」
まさしく「2秒の魔」である。
相手の交通違反で事故になったとはいえ、この2秒は生涯悔いるであろう魔になってしまった。
まことにワシらの人生は「一寸先は闇」。
何事が起こるやも図りがたい。
だからといって、すくんでいたら何もできないのだ。
2秒の魔でさまざまな難事に遭遇した人は多かろう。
”運が悪かった”というしかないこともあまたある。
それでも、人は与えられた生を全うしなければならない。
2秒の魔を抱かえて生き抜くしかない。
以上です。
例えば電車事故で多くの方が亡くなった事例がたくさんあります。
運よくその電車に乗る予定の方が、たまたま起きたのが遅くその電車に乗れなくて助かったというケースや、たまたま駅に早く着いたのでいつも乗る電車より早いこの電車に乗ってしまって亡くなってしまったというケースがありました。
こんな事故は、防ぎようがないと思います。
神のみぞ知るというような場合は、人間ではどうしようもないです。
私が思うに、人間の知恵でリスクを少しでも防ぐことは出来ると思います。
私が実践しているのは、電車を待っている間、一番前列に並ばないことです。
後ろから押されて、線路に落ちてしまうことが起こりうるからです。
また工事中の道は歩かないことです。
工事中の道の向こう側の道を歩くようにしています。
工事中の道は、上から何か落ちて来て大怪我をしたり、当たりどころが悪くて死んでしまうこともあるからです。
こんな事は実践出来ます。
それだけでもリスクを回避できます。
最近 足が衰えてきて、歩いていると道につまづいたり、段差に気づかず思わず転倒しそうになったりしますが、気をつけて歩くようにしています。
リスクを少しでも減らす事が、大切なような気がしています。
- 駅 Eki - 中森明菜