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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

たった一度の父の日

2016-06-19 05:36:02 | 日記
今日は父の日です。
母の日と違って盛り上がりに欠けますね。(笑)

昨日と同じ中日新聞の『くらしの作文』に63歳の女性が「たった一度の父の日」という作文を
書かれていたので、紹介します。



 父の日が近づくと、四十年前の思い出がよみがえり、胸がきゅっと痛くなる。
たった一度の機会しかなかったのに、義父に心のこもった贈り物ができなかったからだ。

 当時、嫁いだばかりの私は、初めてのプレゼントを何にしようかと思案していた。
義父はいつも首にスカーフを巻いているおしゃれな53歳だったので、
私は義父に似合いそうなシャツを贈ることにした。

 だが、それからほんのひと月もたたないうちに、突然の事故で帰らぬ人に。
その時、スカーフが外された義父の首元に傷痕があるのを初めて見て、私は驚いた。

 義父はお酒が入ると、いつも笑いながら「俺は歌をもっと上手になりたくて、
声帯を手術したら、こんなしゃがれ声になったんだよ」と言っていた。
ジョークとは分かっていたが、本当は若いときに腫瘍の手術をしていたとは。
夫も寝耳に水だったという。

 「お義父さん、気が利かない嫁でごめんなさい」。
たった一度の、最初で最後になってしまった父の日には、
とびっきりのスカーフを選んであげたかったなと、
後悔の気持ちでいっぱいになる。

 今年も、53歳のままの義父に似合いそうなスカーフを、
ウィンドーショッピングする私である。


 以上です。

 こんなお嫁さんが来てくれたなら、父親は嬉しいですよね。
少しの間触れ合っただけなのに、四十年間も忘れないでいてくれて、
いまだに、似合いそうなスカーフを探してくれる。
息子さんは、いい女性と結婚されたね。(笑)









キューティー・パイ - ジョニー・ティロットソン
コメント (12)
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