2009年08月08日 17時19分記載
URL http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090807-OYT8T01138.htm
「「さいたま地検の違法な取り調べで精神的損害を受けた」として、さいたま市見沼区の伊藤桂三郎さん(49)、道子さん(51)夫妻が、慰謝料など770万円を求めた国家賠償請求訴訟。法曹関係者によると、「取り調べの違法性」を主眼とする国賠訴訟は極めて異例で、訴訟の行方は「取り調べの可視化」の議論にも一定の影響を及ぼしそうだ。
地検が夫妻を偽証容疑で逮捕したのは、2006年8月。強制わいせつ罪などに問われた長男(26)(実刑確定し刑期満了)の公判で、「犯行時間帯には別の場所で長男と一緒だった」と記憶に反するアリバイ証言をしたとする容疑だった。当時、検察当局は「法廷証言がより重視される裁判員制度の実施を前に、偽証事件を積極的に摘発する」との方針を打ち出していた。
訴状では、逮捕から20日間の拘置期間中、担当検察官4人が夫妻に対し、〈1〉「認めれば早く家に戻れる」と虚偽の利益誘導〈2〉弁護人との接見の妨害〈3〉「刑務所に送ってやる。獄中死しろ」「人間のくず」と脅迫・侮辱――などを行ったと主張している。その結果、桂三郎さんは「虚偽の自白」に追い込まれ、否認し続けた道子さんに「自白」するよう説得したという。
桂三郎さんは不起訴(起訴猶予)となり、道子さんは偽証罪で起訴されたが、1、2審とも無罪で判決は確定。さいたま地裁の担当裁判長は「検察官の取り調べは相当性を欠き、被告人は多大な精神的苦痛を負った。気の毒で残念に思う」と述べ、東京高裁も判決文で「全体として、ひたすら自白を求めて、様々な手段が講じられたとの印象をぬぐい難い」と断じていた。
提訴後に会見した道子さんと桂三郎さんは、終始うつむいた硬い表情。「検察の横暴さにどうしても納得いかず、こうした手続きを取った。逮捕されたこの季節になると、今も玄関のチャイムが怖い」「担当検事の謝罪を望む」と言葉少なに話した。一方、さいたま地検の長崎誠・次席検事は「(訴訟について)コメントしない」としている。(2009年8月8日 読売新聞)」
こんなことしてりゃ、そりゃ可視化出来ないよな。
そんなことないって言うなら、見せてみろよ。取り調べを。
しかし、ここまで来ると、取り調べの可視化は勿論だけど、検察官の起訴独占権限、起訴便宜主義に制限・修正を加える必要があるね。検察は落ちるとこもで落ちてるからね。
URL http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090807-OYT8T01138.htm
「「さいたま地検の違法な取り調べで精神的損害を受けた」として、さいたま市見沼区の伊藤桂三郎さん(49)、道子さん(51)夫妻が、慰謝料など770万円を求めた国家賠償請求訴訟。法曹関係者によると、「取り調べの違法性」を主眼とする国賠訴訟は極めて異例で、訴訟の行方は「取り調べの可視化」の議論にも一定の影響を及ぼしそうだ。
地検が夫妻を偽証容疑で逮捕したのは、2006年8月。強制わいせつ罪などに問われた長男(26)(実刑確定し刑期満了)の公判で、「犯行時間帯には別の場所で長男と一緒だった」と記憶に反するアリバイ証言をしたとする容疑だった。当時、検察当局は「法廷証言がより重視される裁判員制度の実施を前に、偽証事件を積極的に摘発する」との方針を打ち出していた。
訴状では、逮捕から20日間の拘置期間中、担当検察官4人が夫妻に対し、〈1〉「認めれば早く家に戻れる」と虚偽の利益誘導〈2〉弁護人との接見の妨害〈3〉「刑務所に送ってやる。獄中死しろ」「人間のくず」と脅迫・侮辱――などを行ったと主張している。その結果、桂三郎さんは「虚偽の自白」に追い込まれ、否認し続けた道子さんに「自白」するよう説得したという。
桂三郎さんは不起訴(起訴猶予)となり、道子さんは偽証罪で起訴されたが、1、2審とも無罪で判決は確定。さいたま地裁の担当裁判長は「検察官の取り調べは相当性を欠き、被告人は多大な精神的苦痛を負った。気の毒で残念に思う」と述べ、東京高裁も判決文で「全体として、ひたすら自白を求めて、様々な手段が講じられたとの印象をぬぐい難い」と断じていた。
提訴後に会見した道子さんと桂三郎さんは、終始うつむいた硬い表情。「検察の横暴さにどうしても納得いかず、こうした手続きを取った。逮捕されたこの季節になると、今も玄関のチャイムが怖い」「担当検事の謝罪を望む」と言葉少なに話した。一方、さいたま地検の長崎誠・次席検事は「(訴訟について)コメントしない」としている。(2009年8月8日 読売新聞)」
こんなことしてりゃ、そりゃ可視化出来ないよな。
そんなことないって言うなら、見せてみろよ。取り調べを。
しかし、ここまで来ると、取り調べの可視化は勿論だけど、検察官の起訴独占権限、起訴便宜主義に制限・修正を加える必要があるね。検察は落ちるとこもで落ちてるからね。