新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

曽国氏の記者会見

2019-09-03 08:19:04 | コラム
余りにも予想通りだった:

2日の午後から休憩時間を含めて11時間も行われた韓国の法務大臣候補の曽国氏の記者会見の内容を全部聞いた訳ではないが、報道等によれば検察の捜査が入っている全ての疑惑を「知らぬ、存ぜぬ」で通したのいうのは、私にも出来る予想通りだった。そう思った理由は簡単で「これまでに文在寅大統領をも含めて韓国が我が国との間に生じさせてきた諸問題と疑惑について一件でも“その通りであり、非は我が国にある”と認めた先例がなかったから」であり、今回もその例に漏れなかっただけでのことだ。

ここでお断りしておくべき必要があると思うことは「世界広しと雖も潔く自らの誤りなり非なりを自発的に認めて謝罪する文化」は我が国独特の歴史的な美風であって、ヨーロッパやアメリカの諸国や中国や韓国においてはあり得ないことなのである」という点だ。だからと言って,私が曽国氏の全面否認を良しとしている訳ではない。彼らのDNAがそうさせているに過ぎないので、あの姿勢を我が国で「怪しからん」だの「不正直だ」などと批判することに余り意味はないと思う次第だ。

私はこの一件の最大の問題点は「文在寅大統領がその権限を如何に行使するか」にあると見ている。即ち、報道によれば文大統領は既に閣僚の任命に必要な事前の手続きである国会の聴聞会の反対を押し切って康京和外務部長官も含めて10数人の閣僚を取り立てているのである以上、曽国氏の場合も昨日の記者会見の結果がどうであろうと、ご当人が見せていたやる気通りに任命するだろうということだ。報道によれば、曽国氏は強硬な反日派であるそうだから、任命された暁には文大統領の反日と抗日姿勢が一層強化されるだろうと危惧するのだ。

この文大統領の閣僚任命に際しての強硬姿勢は確か南北の韓国問題の専門家である龍谷大学教授の李相哲氏も予言しておられた事で、その確率は高いと思っている。余談かも知れないが、Wikipediaによれば李教授は既に我が国に帰化された朝鮮族の中国人で、あの氏名も「リソウテツ」と読むのが正しいようで、「イサンチョル」ではないようだ。私は不覚にも韓国訛りが強く残っている教授の日本語から韓国人かと思っていた。

私は外交面でアメリカとの対立まで選択したかに見える四面楚歌の声を聞く文在寅政権が、今後対我が国と対アメリカの外交政策というか対立を何処まで本気で推し進めていくかを注意深く見守っていく必要があると思っている。その点から考えれば、アメリカ最高の州立大学であるUCバークレー校の留学経験がある曽国氏が、海外事情というか国際問題に全く疎いとしか見えない大統領をどのように補佐していくのかも鍵をになると推定している。



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