新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田文雄総理/総裁の実力を見直すべきかも

2024-02-07 07:47:02 | コラム
深慮遠謀に長けたpoliticianなのかも知れない:

昨日も衆議院予算委員会で、岸田総理を「ここを先途」とばかりに追求する野党議員たちとの総理との遣り取りを興味浅く見ていた。以前にも取り上げたことで(何も岸田総理に限られた現象ではないが)ほぼ絶対と言える程、総理は(閣僚も)尋ねられたことにまともに答えていないと言うか、言質を与えようとしない堅固な守りの姿勢には、寧ろ敬意を表したくなっていた。問題は岸田総理その守勢で「何を守ろうとしておられるのか」なのだ。

先だっても、論客の畏メル友・RS氏と「岸田文雄氏とは」について興味深い意見交換をした。そのEmailの往復を纏めてみると下記のようになる。

「岸田文雄氏とは端倪すべからざる(悪い意味での)politicianの一面がある。不記載問題で激しく追求されるや否や、突如として派閥解消を唱えて自らの岸田派のみならず安倍派や二階派までも解散に追い込んだ。この動きを突発的と見るのは早計で、彼の狙いは派閥を解散させて自由民主党内を一気に更地化させ、領袖の存在乃至は影響力を低下させ、何とか岸田独裁体制に持ち込むかとの作戦なのでは」となったのだ。

さらに「その遠大なる作戦遂行の目的の為には、先ず何としても岸田政権を維持せねばならないのだ。その為には安倍派や二階派の解散どころではなく、政治刷新本部とやらの内部粛清の為の組織の最高顧問の麻生、菅のお二方も無視して事を進めていこうとして見せたのだった。次期総理の座を虎視眈々と狙う茂木派の茂木幹事長の配下からも脱藩者が続出する方向に持っていったのでは」と邪推(?)もしたくなる。

要するに「派閥が無くなれば派閥の長も不在になるのだから、総理/総裁である岸田文雄氏の手元には、アメリカの会社組織のGeneral managerにも似た全権が固く握られており、その全面的権限には閣僚も自由民主党の実力者も長老と雖も、逆らうことが出来なくなっていくのではないか」という事と見えるのだ。

岸田総理に対する今日までの批判は「緊急の事態が発生した際には速やかにモグラ叩きのように対処するが、日常的には速やかな行動はなく言わば持ち味の如きである「慎重に検討」の姿勢を貫くのだ。例えば憲法改正にせよ、拉致被害者救済偽よ、旧統一教会問題の処理にせよ、“slow but not steady”の感が濃厚で『この方は何がしたいのか』と不安に思わせられた事例が多かった。

だが、現実には「そのslow but not steady“政治の裏では、岸田総理/総裁のワンマンショーに向かって着々と進んでおられたのでは」と疑わせられたのである。岸田文雄氏は安倍内閣の外務大臣や政調会長の頃には、非常におっとりしていただけで、権謀術数に長けた政治家とは見えなかった。だが、現在の政治資金規正法の収支報告書不記載問題に端を発した混乱の状態が生じると、考え方次第では「独裁体制」に志向しているかのようにも見える。

極論のようなことを言って締めくくれば「岸田総理/総裁が独裁的になろうと何だろうと、経済的にも世界的水準からも落ちこぼれかけ、国の内外に危険極まりない不安定要素が山積している我が国を、何年か前までのような経済的にも科学的にも世界の最先端を行っていた国に戻してくれれば良い」と希望しているのだ。

なお、岸田総理/総裁には片腕とも言われている有能なる参謀の存在があると屡々報じられている。


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