新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月29日 その2 大久保通りの風景

2019-09-29 17:10:16 | コラム
珍しく英語が聞こえた:

29日の午前中に、日曜日の人出でごった返している大久保通りに買い物に出掛けた。すると、目の前から複数の男性の英語が聞こえて来るので、珍しいこともあるものだと思えば、数人のがたいの良い者たちがトローリーケースを引き摺って新大久保駅の方に向かっているのだった。そこで、よく観察してみれば何名かが“Canterbury of New Zealand”(例の大文字のCが三つ並んだロゴマークだ)のTシャツを着ていた。しかも出てきたホテルは今では希少価値が出てきたビジネスホテルのような小さなもの。ホテル不足とは聞いていたが、こんな所にまできて泊まるのか寧ろ感心していた。

そこで彼らはラグビーW杯の応援団(サッカーのフーリガンなんて言葉をつい思い出してしまった)だろうとは見当がついたが、英語を話している限りではニュージーランド、オーストラリア、スコットランドかまたはアイルランド辺りかなと考えていた。ではあっても、不思議なのは未だ予選リーグも終わっていない時点で帰国はしないだろうから、次の試合の開催地に向かって移動するところかなとも思っていた。経験上言えるのだが、あの英語はアメリカ人のものではない。あの小さなホテルに彼らの巨体に合うベッドがあったのかなどと余計なことまで考えてしまった。

次に出会ったのが目下方々で見かける“Uber Eats”の自転車だった。僅かな間に3台もすれ違ったし、そのうちの1人は初めて見る女性だった。スマートフォンに一切関心がない当方には良く解らないが、あのサービスはその文明の利器のアプリとやらでしか使えないと認識している。それにしても、あれほど方々で見かけるということは、お気に入りの店から取り寄せている家庭か若者か知らないが、増えていることなのだろう。余計なお世話だろうが、そういう場合の税率は明後日からはどうなるのかななどと考えていた。

何れにせよ、現代は益々スマートフォンの包囲網が拡大される一方で、そう遠からぬ将来に我々で悪ければ私のようなアナログ世代はICT化の恩恵に浴することがほとんど不可能になって行き、不便な生活を強いられる時代に直面するのは必定だと思っている。タクシーでも「アプリで呼べる」とのステイッカー(英語の講釈だが、言語はstickerでこれをステッカーとはいわない)を貼っているのが多い。これもスマートフォンの領域でのことらしい。尤も、今やそんなことまでしてタクシーを呼ぶ生活ではないがね。

先日も日本大学のT教授が「もうこの街の異常さにも馴れました。でもここを異常と感じなくなった自分が怖いです」と言われたが、ここに住んで早くも31年となった私は異常さを何とも思わなくなっている。前後から何処の国かも判別できな言葉が聞こえてきても何とも感じなくなった。近頃は中国人も勿論多いがバングラデシュ人が明らかに増えている。イスラム教徒ではないがネパール人も増加傾向にある。以前から何度も触れたが、彼らは道の真ん中に群がって語り合っているし、あの暗い表情には未だに好感が持てない。トランプ大統領がイスラム教国からの入国を禁じられたのが解るような気もするのだ。



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