新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

女子のヴァレーボールとプロ野球のテレビ観戦記

2015-09-06 09:26:49 | コラム
女子のヴァレーボールとDeNA対巨人の野球;

5日夜はこれらの2試合を一人静かに交互にテレビ観戦していた。その感想というか冷静な批評を。

先ずは微かながらオリンピック出場の可能性があるかも知れない女子の対アメリカのヴァレーボールから見始めた。だが、試合開始前の国歌斉唱で何故か選手全員の顔を映しだしていく過程で我が代表の顔を見て「これは芳しくないな」と読み取ってしまった。それは、これまで何試合か見てきた試合中には凜々しいというか引き締まった表情の美女集団かと思っていた選手たちが、緊張の塊にようで余裕を感じさせない女性の集団のように見えたからだ。あの闘志溢れるかのような凜々しさが消えていたのだった。

アナウンサーは昨夜も繰り返し厳しい守備の練習を重ねてきたことを強調し、それが勝利をもたらすかの如きことを叫び続けた。だが、これはサッカーに例えれば「強敵を相手に引いて守って、ひたすら数少ない逆襲の機会を待ち、チャンス来たればその少ない機会を活かして得点し、後はまた引いて守り切って勝つ」というのと極めて近く、私は自分が相手より下で勝てる確率が高くないと思い込んだ作戦のように思えて仕方がなかった。

試合の展開は解説の誰かが言っていたようにアメリカは第1セットは纏まりがなく、必死で守り懸命に打ち込む若きアタッカーたちの勢いで日本が取ってしまった。だが、私はこの辺りまでで「日本代表の皆様、懸命な真摯敢闘ご苦労様でした」と言って観戦を止めたい衝動に駆られた。だが、DeNAの野球と兼用で観戦を続けた。だが、第2セットを取られたところまでで「あれだけ懸命にやっているのに可哀想だ」という思いが働いて、それ以上見ないことにした。即ち、残念な結果が見えていたからだった。

さて、野球である。巨人はプロからの指名がないままに社会人経由で入った来た前半は好成績を挙げた、確かに良い点がある投手の高木勇人を出しているのを見て「良かった、巨人の勝ちはないだろう」と一安心だった。それは高木は既に入団前には持っていた「星」の光が消えかかっているし、相手もプロである以上、高年齢の新人に勝たせて置く訳にはいかないと研究し尽くされていると思っているから。

果たせるかな極めて雑なバッターである梶谷に二夜連続で見事なホームランを打たれ、その後に巨人が今年の構想を誤って放出したロペスにも打たれ試合を台無しにしてしまった。現在の巨人の不安定さの数ある原因の中で最も重大な点は、私は原監督が重用している投手コーチの斉藤等の子飼いの連中がほとんど機能していない指導力不足があると思っている。

次がサッカーの代表ティームとほぼ同様で、処々方々から寄せ集めてきた成長の可能性が低いFAで入って来た者が多く、しかもその連中がまるで機能していない点を挙げたい。言わば過去の栄光に縋って引退後の余生を読売のご威光で過ごせればと願って集まってきた連中ばかりでは、明日に望みがないのだ。また子飼いでも坂本はあの不安定さだし、阿部は盛りを過ぎているし、内海は二軍落ちでは・・・という具合だ。

それでも、ふと見てしまった9回に、巨人が5点目を取って1点差に迫ったところで、もしかして勝ってしまうかと怖れて見るのを止めてしまった。それは何分にもあの雑な野球しか出来ないDeNAが新人のクロウザー・山崎を使わないと中畑監督が明言したとアナウンサーが言っていたので、負ける危険性が高いと感じたし、巨人嫌いとしては巨人が逆転で勝つのを見たくないという偏向した理由があったのだ。

これらの2試合の結果は今朝の新聞で初めて知ったが(昨夜のうちにネットで見ることもしなかった)女子のヴァレーボールはセットカウント3対1で敗れ、DeNAは1点差を守り切って勝っていたのだった。あの雑な野球しか出来ないDeNAに競り合って負けるようでは、巨人には今シーズンの優勝は難しいのではないかと思わせた負け方だった。

一方、あの女子のヴァレーボールのような大きな目標を持つ集団が懸命になって試合をするのを見ているのは実は非常に辛い。それは目標が叶わなかった時の辛さが経験的にもある程度以上解るからだ。彼女らには是非とも来年の最終予選で出場権を取らせて上げたいと願う気持ちになる。それには守備強化に特化した練習以外にもこれまで以上に励んで貰いたいと思うのは誤りか。兎に角、身長は直ぐには伸びないのだから。


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