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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月29日 その2 不思議な感覚に襲われたトランプ大統領の支持率低下

2025-04-29 09:20:14 | コラム
トランプ大統領の危機か?:

ワシントン・ポスト紙の最新の世論調査では「トランプ米大統領の支持率が39%、不支持率は55%で、うち44%は「強い不支持」。トランプ政権は29日に発足から100日を迎えるが、同時期の評価としては1933~45年に大統領を務めたフランクリン・ルーズベルトの3期目以降、歴代で最も低い」と分析していた。尤も、この新聞は民主党寄り、即ちトランプ大統領批判派なのであることを看過してはなるまい。

このニュースを見た、厳しくトランプ大統領を批判するジムの馴染みの論客は「もうトランプも末期的か」とまで言い出していた。その直後に寸暇を惜しんでNew York Timesを拾い読みすると、一面に「トランプ大統領は当初は強気で接していたプーチン大統領に批判的な事を言う背景には、海千山千の老獪なプーチン氏に遇われているのでは」との記事があった。言うまでもなくNYTも反トランプ派だ。

報道によれば「トランプ大統領は毎日のように中国から交渉の電話がある」と語られたそうだが、中国外務省の報道官は「交渉している事実は一切ない」と繰り返して記者会見で述べていた。BSのニュース解説の番組では「中国では毛沢東の朝鮮動乱の頃の画を出して『アメリカに勝つまで戦い抜く』という声明を流してトランプ関税に対して一歩も引かない強固な意思を示した」と報じていた。

ここまで見聞すると「状勢はトランプ大統領には余り分がない状況であるかの如きである」と思わせられる。この度のreciprocal tariffs作戦に対して石破首相は「国難である」と表明され、赤沢特使を立てて懸命に対応され、目下のところは東南アジアの諸国を歴訪して結束を固めようとしておられる。だが、この辺りの動きは習近平国家主席と同様である。

私は昨日の一連の経験で感じた事は「本来は安保条約で我が国を守ってくれる同盟国の指導者ドナルド・トランプ大統領を支持し応援せねばならない」と充分に認識できていても、現在の状況下では「トランプ大統領が習近平主席とプーチン大統領に押し切られ翻意して関税を撤回して貰いたいものだ」との気分になってしまうのである。

トランプ大統領の支持率の急降下も兎も角、世界中の同盟国をも不安定な状態にさせてまで自国の貿易赤字削減に成功したとしても、その先に何が生じるのかを予測できているのかと疑いたくなる。更には、「自国の内情が如何なる事態になっても、トランプ大統領を支持すると表明する国がどれほど残っているか」まで配慮しているのだろうかという疑問が生じるのだ。

しかも、トランプ氏は関税で国庫に入る資金を減税に引き当てる予定は変えていないとか。それでは自分の足を食べるような事ではなかろうか。実はトランプ氏に一つの変化の兆しが見えている。それは「関税でIRSに入ってくる資金は輸出国からではない」と解ってきたようであること。

でも、何故「日本との交渉は順調でdealが近い」などと担当官庁が認めていないことを言われるのだろう。赤沢大臣の2度目の交渉は日本時間で5月1日ではないか。専門家の先生方の中には「虚言癖が?」と指摘する方もおられる。

何も中国とロシアがトランプ大統領を屈服させて欲しいと願っているのではない。願わくは「トランプ大統領が自らの非を悟って(世界の王様に就任したのではなかったと自覚して)、reciprocal tariffs作戦を早急に撤回して、世界に安心と安定を取り戻し、自分たちで自国の製造業を劣化させてしまった事態を認めて、tariff等に頼らずに「アメリカをもう一度世界に尊敬される偉大な国にしよう」と努力して貰いたいのだ。

2025年4月の新宿区の人口

2025-04-29 07:29:14 | コラム
2025年4月の新宿区の人口は352,395人となり前月比で521人増加していた:

25年4月の新宿区の人口352,395人は、前月との対比で0.1%と僅かながら増加していた。その中で、日本人は304,869人で前月から829人の増加だったのに対して、外国人は47,526人と308人減少していた。外国人が総人口に占める比率は13.5%と3月からは0.1%低下していた。何れにしても、新宿区に住む人100人の中の13人が外国人である事は変わっていない。

3月頃から「我が国の大学に留学する中国人が目に見えて増加している」と報道されるようになった。その中でも新宿の早稲田大学が中国からの留学生に人気が高いとも報じられていた。確かに、高田馬場駅周辺では北京語と思われる言葉で語り合っている多くの若者に出会う事が多くなった。

だが、彼等が必ずしも早稲田大学の留学生とは限らないようなのだ。それは、ここJR山手線の新大久保駅の周辺には中国からの留学生に特化した予備校「行知学園」があるからなのだ。この予備校は近年目覚ましい勢いで校舎を新設している。私が数えたところでは本部を含めて7箇所に達していた。大学進学の条件が厳しいと伝えられている中国から多くの若者が日本の大学を目指している事実を立証している。

この傾向が宜しくないか否か等の留学生政策を工夫していくのは、文部科学省や対中国の外交問題を所管する外務省の管轄であろう。だが、このままに放置しておけば、我が国の高校生たちの進路に影響を与える事になりはしないかと、私は密かに心配している。

特に国立の東京大学にも中国からの留学生が増加傾向にあるとも聞いている。アメリカでは州立大学への留学生に対しては州民よりも高額な授業料が求められている。新宿区の状況から見ても、我が国でもそういう制度を実施せねばならない時期が来ているのではないのだろうか。

JR山手線新大久保駅と中央線の大久保駅を抱えている百人町に40年近くも住んでいれば、外国人の方が圧倒的に多いのだろうと感じるほど、街中を歩いている連中が目立つ。特にテレビ局が取り上げる新大久保駅前の外国人様御用達の八百屋や、大久保通りの業務用スーパーなどはG7以外の外国人で満員御礼状態なのだ。

百人町/大久保という地域を訪れるインバウンド客風の人たちの数も相変わらず増え続けているようだ。彼等が本当に日本の文化に接し、日本の美味い食べ物を楽しむ目的なのか、このまま滞在を続けて条件が良い職探しをするのかどうかは不明だが、どう見ても買い物や美食を探求する人たちには見えないのは好ましくないと思う。政府も真剣にインバウンドへの対応を考えるべき時ではないのかな。

外国人たちを観察してみると、確かにイスラム教国から来たと思わせられる者は多い。だが、ネパール系の店舗も増加傾向にあるし、新大久保駅周辺では中国語の看板を掲げた美容室/利用室を兼ねた大型店が盛大に「リニューアルオープン」したかと思えば、その直ぐ近くに新規の美容室の内装工事が終わったばかりだ。移住してきた中国人が増えて需要が旺盛となった事を示す現象だ。

毎回同じ事を言うが「イスラム教徒たちは彼らの為だけのハラルフードを商う店を設け、そこにバングラデシュやパキスタン人が雇われているようだ。そのハラルフード販売店で働いている者たちは、確証はないが常に入れ替わっているように見える。彼らは観光か何らかのヴィザで入国し、短期間稼いでから帰国するのだろうから、新宿区の税収には貢献していないだろう」と疑っている。

石破首相もトランプ関税対策や間近に迫った参議院選挙対策も焦眉の急だろうが、「観光収入が貴重な財源」などという歳入の計画を再検討しても遅くないと思うのだ。それだけではない「経済界を督励して新規の産業を興し『製造業の日本』と『技術の日本』を再現させて、本格的な景気振興策を講じて貰いたいもの」なのだ。

だが、景気振興策が奏功して経済が活況を呈すると、あらためて人手不足現象が露呈され、外国人労働者に来日の機会を与える事になりはしないかと、要らざる心配もしている今日この頃である。

参考資料:新宿区広報4月25日号


2025年4月の新宿区の人口

2025-04-29 07:16:39 | コラム
2025年4月の新宿区の人口は352,395人となり前月比で521人増加していた:

25年4月の新宿区の人口352,395人は、前月との対比で0.1%と僅かながら増加していた。その中で、日本人は304,869人で前月から829人の増加だったのに対して、外国人は47,526人と308人減少していた。外国人が総人口に占める比率は13.5%と3月からは0.1%低下していた。何れにしても、新宿区に住む人100人の中の13人が外国人である事は変わっていない。

3月頃から「我が国の大学に留学する中国人が目に見えて増加している」と報道されるようになった。その中でも新宿の早稲田大学が中国からの留学生に人気が高いとも報じられていた。確かに、高田馬場駅周辺では北京語と思われる言葉で語り合っている多くの若者に出会う事が多くなった。

だが、彼等が必ずしも早稲田大学の留学生とは限らないようなのだ。それは、ここJR山手線の新大久保駅の周辺には中国からの留学生に特化した予備校「行知学園」があるからなのだ。この予備校は近年目覚ましい勢いで校舎を新設している。私が数えたところでは本部を含めて7箇所に達していた。大学進学の条件が厳しいと伝えられている中国から多くの若者が日本の大学を目指している事実を立証している。

この傾向が宜しくないか否か等の留学生政策を工夫していくのは、文部科学省や対中国の外交問題を所管する外務省の管轄であろう。だが、このままに放置しておけば、我が国の高校生たちの進路に影響を与える事になりはしないかと、私は密かに心配している。

特に国立の東京大学にも中国からの留学生が増加傾向にあるとも聞いている。アメリカでは州立大学への留学生に対しては州民よりも高額な授業料が求められている。新宿区の状況から見ても、我が国でもそういう制度を実施せねばならない時期が来ているのではないのだろうか。

JR山手線新大久保駅と中央線の大久保駅を抱えている百人町に40年近くも住んでいれば、外国人の方が圧倒的に多いのだろうと感じるほど、街中を歩いている連中が目立つ。特にテレビ局が取り上げる新大久保駅前の外国人様御用達の八百屋や、大久保通りの業務用スーパーなどはG7以外の外国人で満員御礼状態なのだ。

百人町/大久保という地域を訪れるインバウンド客風の人たちの数も相変わらず増え続けているようだ。彼等が本当に日本の文化に接し、日本の美味い食べ物を楽しむ目的なのか、このまま滞在を続けて条件が良い職探しをするのかどうかは不明だが、どう見ても買い物や美食を探求する人たちには見えないのは好ましくないと思う。政府も真剣にインバウンドへの対応を考えるべき時ではないのかな。

外国人たちを観察してみると、確かにイスラム教国から来たと思わせられる者は多い。だが、ネパール系の店舗も増加傾向にあるし、新大久保駅周辺では中国語の看板を掲げた美容室/利用室を兼ねた大型店が盛大に「リニューアルオープン」したかと思えば、その直ぐ近くに新規の美容室の内装工事が終わったばかりだ。移住してきた中国人が増えて需要が旺盛となった事を示す現象だ。

毎回同じ事を言うが「イスラム教徒たちは彼らの為だけのハラルフードを商う店を設け、そこにバングラデシュやパキスタン人が雇われているようだ。そのハラルフード販売店で働いている者たちは、確証はないが常に入れ替わっているように見える。彼らは観光か何らかのヴィザで入国し、短期間稼いでから帰国するのだろうから、新宿区の税収には貢献していないだろう」と疑っている。

石破首相もトランプ関税対策や間近に迫った参議院選挙対策も焦眉の急だろうが、「観光収入が貴重な財源」などという歳入の計画を再検討しても遅くないと思うのだ。それだけではない「経済界を督励して新規の産業を興し『製造業の日本』と『技術の日本』を再現させて、本格的な景気振興策を講じて貰いたいもの」なのだ。

だが、景気振興策が奏功して経済が活況を呈すると、あらためて人手不足現象が露呈され、外国人労働者に来日の機会を与える事になりはしないかと、要らざる心配もしている今日この頃である。

和と洋の諺が面白い

2025-04-28 06:57:44 | コラム
日本語と英語の諺を対比してみると:

日本語と英語の諺を対比してみると「これほど巧みな和訳と英訳が他にあるだろうか」と思わせられた。日本語が先だったのか英語が先か解らないが、言うなれば「これほど絶妙な意訳をした先人は偉いな」と感心したのだった。なお、英語では諺を引用する時の決まり文句は”There goes an old saying that seeing is believing.”(=百聞は一見に如かず)のように言う。

以下に思いつくままに例を並べていこう。

「急がば回れ」と「急いては事をし損じる」⇒Haste makes waste.
解説)上手いなと思うが、haste=「急ぐ事、性急」という抽象的な概念を主語に持ってきたところが凄いと思った。

「去る者日々に疎し」⇒Out of sight out of mind.
解説)巧みな意訳だと思ったが、動詞がないところが凄い。

「溺れる者は藁をもつかむ」⇒A drowning man will catch at a straw.
解説)「何だ、そのまんまじゃないか」と思ったが、文法では「“at”の使いかたに注目せよ」なのだそうだ。ただ単にcatchするのではなく「掴みかかる」という動作を表している熟語になるとか。

「鉄は熱いうちに打て」⇒Strike while the iron is hot.
解説)Make hay while the sun shines.=「日が当たっている間に草を干せ」でも良いのだが、両方とも「好機を逸するな」と「思い立ったが吉日」という意味になる。どっちが意訳なのだろうか。

「早起きは三文の得」⇒The early bird catches worm.
解説)似たような着想だが、一方は「得」で片方は「幼虫」なのが面白かった。

「一寸の虫にも五分の魂」⇒Even a worm will turn.
解説)「どのような小さな相手も侮るな」という意味なのだが、英語を上手く日本語の諺に当て嵌めた気がする。

「盗人にも三分の理」⇒Even a thief has reasons.
解説〕英語を母国語とする人たちも同じように考えていたと分かる。Even the thieves have reasons.と複数にしているのもある。

「我田引水」⇒Every miller draws water to his own mill.
解説)男性の代名詞が出ているところが面白い。かの国も男社会のようだ。

Every coin has two sides.⇒「全ての物事には裏と表の二面性がある」
解説)彼等アメリカとヨーロッパ人たちの2進法的考え方が表れていると思う。彼等は動もすると「良い事があれば、その裏側に何があるかを疑問視する傾向がある」のだ。

Better late than never.⇒「遅くなってもやらないよりは増し」
解説)これは「我田引水」と言えるかも知れぬ私が好む慣用句で、諺の範疇には入らないかも。「読んで字の如し」だ。