新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月28日 その2 迷惑電話に潜む危険

2024-08-28 09:51:51 | コラム
迷惑電話にご注意を:

我が方は30年ほど前から固定電話をナンバーディスプレイ式にして、登録していない番号からの電話には出ないようにしている。だが、かけてくる方はそうとは知らないのだから、一日に一度くらいの頻度でかかってくる。彼等が諦めて切った後で、番号を記録して検索にかけている。多くは不動産関係、不用品買い取り、リフォーム等だが、最新の新手に0120で始まって終わりの3桁が110と言うのがあった。

「110」とあれば警察関係を思わせるが、留守電になっても一言も喋らなかったので「怪しい」と直ぐに判明。そこで検索すると「警視庁特殊詐欺対策センターと名乗るので、詐欺電話の疑いがあるから要注意」と出てきた。警視庁にそういうセンターがあり、一般市民にわざわざ電話で知らせて下さるとも思えない。確かに厳重に注意だろうが、ナンバーディスプレイ式にされていなければ防ぎようがないと思う。

傾向としては正常な事業者の0120もあるが、携帯電話の090、080、070で始まるものと、IP電話とやら聞く050から始まる電話は先ず何か喋ったことがないのが特徴だし、同じ番号から繰り返してかかってきている例もある。

不用品買い取りと判明している場合には「我が家には残念ながら必要最低限の物しか残っていない」と言いたい衝動に駆られる。だが、こうすれば彼等の術中にはまるのだと承知している。不用品買い取りは一頃横行した「アポ電」の類いだろうと考えている。

ナンバーディスプレイ方式を採用されておられなければ、黙って待っていれば本当に用事があるのだったら、留守電に切り替わったところでメッセージを残そうとするはず。そこ出て見れば良いのだと思っている。現に登録していなかった何らかの関係がある法人関係の場合には、留守電になればちゃんと話して貰えるのだった。

我が家ではかかってきた登録外の番号は全て検索して正体を調べてある。今やその小さなメモが既に20枚に近くなったので、何時かは一表にしようかと思案中。それほど多いのは、そういう「カモに出来そうな高齢者」のリストが彼等の間には出回っているのだろうと推理している。でも、数字の入力は不得手なのでね。

どうしても気になるカタカナ表記の話

2024-08-28 07:15:23 | コラム
アメリカでは「プリアス」と言われていますが:

つい先日のこと。アメリカに住んでおられる方の投書に注目した。その方は「アメリカでもPriusのタクシーが増えていますが、アメリカでは『プリアス』のように呼ばれています」と指摘しておられた。このように言われるのは尤もだと思った。

英語とは不規則だらけの言語であるとは、これまでに何度も取り上げてきた。即ち、我が国のローマ字のようにキチンと母音のa、e、i、o、uを「ア、エ、イ、オ、ウ」と発音しない場合が圧倒的に多いので困る。トヨタでもPriusの場合も“us”の部分を「ウス」としてあるのだ。だが、投書した方は「英語で『私たち』と『我々』を意味する“us”は『アス』であり『ウス』とはならない」と指摘されたのだ。

私はトヨタともあろう世界的に事業を展開している会社は、その辺は充分に承知で「プリウス」にしたのだろうと解釈している。

この『ウス』読みというか発音のCMが、毎日のように早朝に流されている。それは「アートアクアリウム」である。英語表記では“Art aquarium”だろうが、これは本来「アートアクエアリアム」であるものを“us”を「ウス」と読んだというか表記したのである。同様な例に“aluminum”を「アルミニューム」とカタカナ語にしたものがある。「アルーミナム」が英語に近いのだ。困った事に“alum”の所の“u”は「ウ」になっているのだ。

他の不規則な例を挙げてみよう。今朝から「オアシスが再結成」とのニュースが流れている。UKの「ロックミュージックバンド」のことのようだが、私などは知る由もない連中の話。この“oasis”も英語の不規則性の最たる例で、「オウエイシス」と表記すると最も英語の発音に近くなると思う。即ち、“a”を素直に「ア」とする方が希なように思えるほど「エイ」が多い。不定冠詞の“a”ですら「ア」ではなく「エイ」とするアメリカ人が多いのだ。

「エイ」と発音することに疑問を感じたので、私は彼等に「何故?」と尋ねたことがあった。答えは「『ア』だと正確に聞き取ってくれないことがあるので、間違いないように『エイ』と言っているまでだ」だった。だが、気が付けば私も感化されたのか、あるいは「郷に入れば郷に従う」だったようで「エイ」派に所属していた。

だから「青木功」が「アイサオ・エイオウキ」となっているのも自然なことだと受け止めている。だが、“NATO”を総理も閣僚も学識経験者も、高名なジャーナリストも「ナトー」と言うのには大いに抵抗を感じている。あれは「ネイトウ」なのだから。英語が厄介なのだろうか、ローマ字表記に問題があるのだろうか。