新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月28日 その2 日本シリーズの予想をしてみよう

2023-10-28 08:32:00 | コラム
遅ればせながら日本シリーズの予想を:

正直に言って、阪神とオリックスのどちらが勝つかの予測は極めて難しいというか、出来ないと思う。どちらとも閃かないのだ。ただ、杉本と頓宮と2名もの主力の打者が故障して出られるかどうか、中島監督が言葉を濁しているオリックスの方が、少しだけ有利かなと思っている。

それは「主力に故障者が出た場合に、その空白を埋めるべく起用される2線級乃至は普段は出場の機会がない者と、残された9人か8人が奮起して、欠場者の穴埋め以上の働きをすることは、これまでにもあったことなのだから。

という次第で、オリックスの方から先に考えてみる。打つ方ではシーズンの末期は頓宮抜きで何とかなっていたのだが杉本まではとは痛い。だが彼は当たり外れがある寧ろ意外性のバッターになってしまった感があるので、それほど苦しまないで済むかも知れない。だが、日本シリーズともなれば、両名とも何とかしても出てくるだろうと思う。

投手陣だが、意外なことを言えば山本由伸が最も気懸かりになる。以前にも彼は重要な試合の1戦目を任されたときに「過度の緊張」からか冴えない投球をした実績があった。現に、ロッテとのCS第1戦目には解説者たちが「見たこともない」と驚いて見せた1イニングで5失点というのがあった。あの時は試合前にインタビューした解説者(誰だったか失念)は「神経質な表情だった」と指摘したが、その通りの状態で打たれていた。

本日の第1戦でも山本が先発だが、あの過度の緊張を繰り返さなければ、阪神が打ち崩すのは容易なことではないと思う。山本も難関になるだろうが、宮城大弥はそれ以上かも知れない。あのロッテとの最終戦の出来などは「これほど上手い投手だったのか」と再認識させられた。近本、中野、佐藤輝、木浪と左打者が主力である阪神を悩ますのではないか。オリックスは阪神と同様に救援陣に人材が豊富なのが強みだ。

ザッと阪神も見てみよう。CSで近本と中野が不振だったのが気になる。この2人の出塁率と走塁が大きな力だったので、彼らが立ち直っているか否かが鍵だろう。大山はその不確実性と意外性が強みになっているように見える。簡単に三振するかと思えば四球を取って出塁する粘り強さもある。佐藤輝明には未だ意外性が残っているが、打ってみなければ解らないのが不安だ。頼りは8番打者の木浪だ。大山と佐藤輝が出塁していないと木浪は活かせないのが難しいところか。

阪神も投手力が優れている。10勝以上がずらりと並んでいるが、このシリーズで力を発揮できなければ何にもならない。シリーズ経験者がいないのは辛いかも知れない。西勇輝はオリックスの頃にはそんなことはなかっただろう。本日は村上頌樹を起用するそうだが、シリーズの雰囲気に呑まれずに普段通りに投げられるか否かにかかってくるのではないか。青柳、岩崎、大竹、伊藤将たちにしても同じことのような気がする。

と言うことは、昨年には勝って「勝ち方」を経験していたオリックスの選手たちの方が僅かながら有利という事になる。だが、阪神には中島監督よりも経験豊富な岡田彰布監督がいる。という次第で、五分五分で面白い試合になるだろうとお茶を濁して終わる。


「経済重視」の岸田内閣の減税策に思う

2023-10-28 07:11:57 | コラム
岸田総理の奮起に期待したい:

正直な所、私は税制の仕組みであるとか政治の手法等には暗いのである。一昨日の事で日経新聞出身の経済評論家で町田徹氏だったかが「所得税が減額されるのは、今年の収入が確定する来年6月頃から」と言ったのを聞く機会があった。岸田総理もこれと同じ内容のことを言われたので、私は「年末調整と確定申告が終わらないと」という意味なのかと解釈した。しかも、所得税減税となると法改正が必要なのだとは知らなかった。そんな先の事になるようだ。

そうなのであれば、3万円の減税はただひたすら待っている事しかないようなのだと認識した。それでは、当方は何とかして来年のその頃まで生き長らえていなければ、その恩恵に浴することが出来ないのだとも理解した。

そこで考えて見た。来年になって年金から引かれる所得税が(3万円÷12で)2,500円/月と減額されると仮定した。すると、減税になったと認識し理解する為には、今年の6月辺りの年金の振り込みの通知の葉書を探し出して後生大事に保存しておいて、新税制と比較しないと減税なったことが確認できないのではないのだろうか。それとも、法改正の後では、6月に一気に3万円も所得税を減額するのだろうか。

同じように、住民税を1万円減額するという事は、12で割って毎月833円減らす事になるのだろうか。すると、テレビの街頭インタビューで女性が指摘したように月割りにすれば、所得税と住民税の減額の合計は月割りで3,300円という事になるのだ。岸田総理はそれだけの減税が国民の負担をいくらかでも軽減して、消費行動を活発化すると考えておられるのだろうか?

3,300円/月という金額が大きいのか小さいのかはそれぞれの家計によって異なるだろう。それほどの金額の減税の為に、国民を8ヶ月も待たせることが支持率低迷に悩む岸田内閣にとって有効な策なのだろうか。産経新聞では乾正人氏が総論として「現状で岸田さんが解散を打てば大敗か?」と指摘していた。

私は何もこの減税策だけのことではないと思うが、岸田内閣にはその危険性なきにしもあらずと感じている。まさか、その結果として故安倍晋三元総理が言われた「悪夢の民主党政権」が再現するまでの事態には立ち至らないと希望的にも観測している。

昨日辺りの衆議院予算委員会での質疑を聞いていると、岸田総理は野党側の突っ込みに対して言葉巧みにのらりくらりと体をかわされて、決して言質を取られるようなことにはならなかった。だが、わが国の「経済」は何時まで経ってものらりくらりでは乗り切れない事態ではないのかと思う。

昨日のジムの帰りに、バス停のベンチに並んで座っていた80歳代半ばというご婦人に話しかけられた。この方は「岸田さんという人は何だか何時もハッキリしないが、あれでは不安です」と言っておられたのだった。あらためて、総理に奮起をお願いしたい思いだ。