新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月13日夜の対カナダ代表のサッカー

2023-10-14 07:28:46 | コラム
余り見るべき所がない試合だった:

マスコミは「ゴールラッシュ」などと嬉しそうに報じていた。だが、後難を恐れずに言えば「詰まらない試合展開だった」となる。実は、カナダのサッカーについて何らの事前の準備無しに見始めたので、立ち上がりにいきなり田中碧の鮮やかなシュートで先取点が入ったところで「何だ。下手なんじゃないか」と見定めた。

そこで、あらためて確かめるとFIFAのランキングが44位とあり、つい先頃20位から19位に上がった我が方と比較すれば、明らかに格下だった。その後も乱暴な反則をして我が代表を傷つけるなどランキング通りの実力だと見えたので、我が方が何点取れるかくらいしか興味がなくなった。故に、4点取ったのは当たり前であり、「ゴールラッシュ」は羊頭狗肉であり褒めすぎではないかと言いたくなった。

我が方の実力は、何時も大声で喚くのでうるさい松木安太郎が指摘した通りで、ヨーロッパに行っても通用しているような連中の力は明らかに向上していた。それはそれで結構なのだが、WMフォーメイション時代に育った私にはどうしても認めたくない戦法が昨夜もイヤというほど使われていた。それは言うまでもない事で、何かと言えば躊躇せず後方でパス回しを展開する試合運びなのだ。

私は特に昨夜のように25位も格下が相手でも慎重なのか、弱気なのか、責任逃れなのか、監督からそういう指示が出ているのか知らないが、前線にいる者が後方から折角良いパスが来ても、前方に相手のバックスが立っているだけで寄せても来ていないのに、それを抜こうとか、マークを外す動きもせずにバックワードパスをしてしまう意図が理解不能なのだ。

しかも受けた後方のバックスは吉田麻也がいなくなっていても、早速後陣でのパス回しを展開するのだ。何故攻めに行かないのかと何時もイライラさせられている。昨夜などは試合が中程まで進めば、カナダの守りの力の程度は読めていたはずだ。前半にカナダの背中にDavidとあった者がPKを外して救われたが、あれが入っていれば展開が変わったかも知れない。余談だがDavisというのもいた。

私は昨夜の試合を見ていて「矢張りというか何というべきか、森保監督は久保建英が好みではないのだろう」と疑わせられていた。もしかすると、久保が「(リーグ戦中に)遠征してくるのはきつい」と言ったと報じられたのが「怪しからん」と怒られて「きついと言うのなら出さないぞ」とばかりに、最後まで使わずに終わったのかと思って見ていた。

私は森保監督が久保を90分間使い続けたのを見た記憶が2試合はあったかなと思う。監督と選手の間には「相性」があるのも確かだと、多くの選手や監督コーチ経験者から聞いている。かの香川真司も屡々引っ込められていた。ヨーロッパで使えていても、代表に呼ぶとサッパリな者は過去にもいた。その辺りが「寄せ集め」の代表ティームの微妙な点ではないか。

それは、代表に加わると周りがヨーロッパの連中ほどには上手くないので、活かして使って貰えないだけだと見ていた。だが、久保建英は最早そういう次元のプレーヤーではない。スペインで月間のMVPにも選出された実力を持っている。当たり障りがない事を言っておけば「代表ティームの編成は難しいもの、そこで実力を発揮するのも容易ではない」なのだろう。

次回はもう少し骨がある相手を選んで貰い、きつくならない日程で試合をして貰いたいと希望する。