新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

報道機関はキチンと仕事をして貰いたい

2023-10-10 07:24:14 | コラム
彼ら報道機関はその役目を果たせ:

昨日だったか、何処かのテレビ局で「東山紀之社長が女装の役(というのか演技か)をして舞台で大健闘をしておられたので感動した」と報じていた。また、彼らはFTIコンサルティングがNGリストを作ったことを謝罪したとか、そんなことばかりを未だに取り上げて時間を費やしている。

彼らは何時もミーハー向けの事ばかりを如何にも重大事のように報じている。そんなことで済ましていられる時期ではないだろう。尤も、ある大学教授が某局の幹部に「何故低俗な番組を数多く流すのか」と尋ねたら「貴方のような方の層を対象にして番組を編成していない」と答えたと聞いたことがあった。

知人やメル友と色々語り合ったのだが、「彼ら報道機関は国家の重大事件でもないだろうあの性加害事件関連の扱いに、未だに集中している。彼らは世界でも国内の問題でも、報道する際の優先順位の付け方が解っていない。これは論外である」という点で意見が一致した。

確かに性加害問題はBBCやICOMOS(イコモス)にも取り上げられてしまい大きな恥をかいたが、この件は国家としての重大な事案ではないのではないか。これと比較するまでもないことで、イスラエルとハマスとの闘争が急速に戦争として本格化しつつ事の方が重大事なのではないか。ましてや、サウジアラビアとイスラエルとの間が急接近しているのであれば尚更だ。

あの地区でイスラム対イスラエル(というべきか)の闘争が激化でもすれば、あの地域からの石油に依存している我が国にとっては、ロシアに制裁を科して石化燃料の手当に問題が生じたのとは次元が違う危機が襲うかも知れないのだ。即ち、あの事務所問題は放っておいても構わないから、こういう世界情勢を遅滞なく正確に解りやすく報じるべきではないのか。

我が国では一般的にあの地区の単純のようで歴史的にも宗教が複雑に絡み合った状況は、十分に理解されていないと懸念している。アメリカにはウクライナ支援疲れ?が見えてきて、共和党内部に反対意見がある。だが、アメリカが従来通りにイスラエルを何処までどのように支援していくだろうかなどという問題は、即刻キチンと伝えるべきなのではないのか。

アメリカが「分断」などという言葉が使われて久しいが、政界も議会も揺らいでいる様などはチャンと時機を逸せずに理解して貰えるように伝えるのが彼ら報道機関の使命ではないのか。彼らの奮起を期待したい。