新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

FIFAの地区割りに異議あり

2014-07-01 08:18:45 | コラム
世界水準より劣るアジアを再編せよ:

現在進行中のW杯ではアジアの代表国は一勝も出来ずに、全てグループリーグ(GL)敗退となった。マスコミは早速「次回からは現在の4.5ヶ国の割り当てを減らされるだろう」としたり顔で言いだした。尤もなようで余り的を射た意見ではないと思う。

ずっと以前から指摘と言うか疑問視し続けて来たことに、「何で中近東の諸国がアジアなのか」がある。私はFIFAを支配する欧州勢が、直ぐ近くの中近東をサッカー後進地域のアジアに組み込んで厄介払い?した陰謀だと思っている。彼等はそれに飽き足らず、大洋州のオーストラリアまで押し付けてきたのだった。即ち、そこには文化(言語・風俗・習慣・思考体系)に宗教を異にする三つの地位かが混在することにしたのだ。彼等の一方的措置で明らかに不合理である。

そこで私から再編成の提案をしよう。それは先ず中近東を纏めて独立した地域にすること。そこからの代表枠は一ヶ国のみ。次は北から中国・韓国と来て我が国に東南アジアを一纏めにしてアジアとし、枠は同じく一ヶ国。大洋州は同じ英語圏が中心である北・中米に引き取って貰う。代表枠は関知しない。

しかし、中近東とアジアで二ヶ国とは無情だという向きに備えて、各地区の予選で第2位に入った国で3番目を争う試合を行って合計三ヶ国にするとの妥協案を提示する。それでもまだ不満だと言われた場合の最大限の妥協策は、両地区から2国ずつとしよう。だが、これでは0.5ヶ国を返上したに過ぎない憾みが残る。何れにせよ、現在のアジアから3~4国にしたところで、GLを勝ち抜ける国が出てくるか否かに疑問が残ると思う。

この度のW杯の試合を限られた数だけ見ていても、上手いか下手かの点を除いてもアジアと欧州・南米の強豪国との力の差が余りにも歴然としていた。何もアジア勢と言わないまでも、アジア代表ではないギリシャ辺りの決勝トーナメントの試合振りを見ても、「やってやろうという迫力不足」と言うべきか、必死になって勝ち抜こうとする力を方法を知らない弱点が明らかに出ていた。乱暴に当たること即ち闘争心の表れとはならない。アジア代表は遺憾ながらそれ以下だったということ。

我が協会は監督を変えるようだが、それと並行して代表に上がってくる前の段階での選手たちの鍛え方と「フェアープレー精神」以外の何かを習得させることを推進して貰いたい。何度も言ってきたことだが、監督は代表まで上り詰めてきた選手たちの基本技と精神力を再度鍛え上げている時間的余裕はないし、そこまでやっている訳には行かないのだ。マスコミも何時まで経っても「敗者を慰める」ような姿勢を採り続けず、厳しく言うべき時には言っておかないと選手たちのためにならないと知って欲しい。

サッカーの裾野が広がったことは大変結構だったが、基本からキチンと鍛えておかないことには欧州・南米勢とは対等に試合が出来ないし、綺麗事だけでは勝ち抜けないことを「如何にして規則の範囲内で激しく当たっていくか」と「実力があって始めて精神力がものを言う」を教え込んでいくべき時が来たのだ。