湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

畑ぼん#05

2014-02-10 | 本のこと
「畑中」なる名前が登場する本に出会ったら、
メモ程度に書いておこうシリーズ。

久しぶりに発見。

「おやすみラフマニノフ」中山 七里著

今回の「畑中」さんは
台風で避難所に避難してきたものの、
自分の店の商品が気になって、
暴風雨の中、一端自宅に帰らせてくれと
自治会長にくってかかる米屋の店主。でした。
その後も10年前の台風の被害をせつせつと語ったり。
落ち着いて反省したり。

雨水に濡れた米がそんな風になるのなんて知らなかったわ。
被害の真ん中の人達の搾り出すような声がつらいシーンでもありました。

はたなか、とルビがふってあったのもちょっと新鮮だったわ。

音楽が満ちあふれてる不思議な小説。
ヴァイオリン主席奏者の音大生、晶の巻き込まれる事件のいろいろ
チェロが盗まれたり、ピアノが破壊されたり。脅迫状が届いたり。
それでも演奏会に向けて日々動いていく。
その中での出来事の一つの台風。
この人の事件はミステリでなく、音楽家としての自覚を促すための出来事のようだな。
「さよならドビュッシー」よりこっちの方が好きだった。
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