湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

「イエスタデイ ワンス モア」みてきた

2014-01-26 | お芝居のこと
NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~ 第4回公演
『イエスタデイ ワンス モア』
1/25(土)14:00 @明石スタジオ(高円寺)
【脚本・演出】エダカヨ
【出演】江田 かよ/森 まどか/西 泰平/優志/小野寺 志織/羽井佐 友/森岡 里世/柘植 ノゾム/山田 航介/永岡 裕輝朗/三平 恵子/井川 花林/加順 遥/坂田 三太郎/下井 顕太郎

【あらすじ】

福岡県にある、とある地方の小さな新聞屋でのお話。

早くに亡くなった両親の遺志を引き継ぎ、経営難ではあるものの、何とか一人で切り盛りしている笑子。
そしてそこでは、色々な事情を抱え集まってきた若者が、住み込みで働いていた。
はちゃめちゃな住人達ではあるけれど、なんだかんだ皆で楽しく暮らしていたある日、事件は起こる。
それまで支えてくれていた皆が、口々に辞めて出て行くと言い出したのだ。
何とか阻止しようとするも、皆の意志は固く・・・。
小さな新聞屋で起こる、ドタバタ物語。
果たして皆が辞めると言い出した本当の理由とは・・・。

『ねぇ、あの頃んごと、いつかまた皆に会えるやか。』




こんなに泣くつもりなかったのに。という観劇でした。

エダカヨさんのお芝居は人がいーっぱいいて、
いつもわちゃわちゃしてて
いろんな会話が飛び交って。
そうこうするうちにみんなの気持ちに気づかされて。
それがとーってもやさしくてあったかくて、泣けてしまうのだなぁ。
あと、方言がね。最初のうちは何言ってんだかわかんなかったりするんだけど
聞いてるうちに慣れてきて、劇場出る頃にはちょっとうつってる。
そういうのも「なつかしい」気持ちに拍車かけてるんだろうな。

隣にいるひとの体温を感じる。
温かい、人のぬくもりを見るような。
そういう当たり前のことに気付かされる台詞があったりして
帰り道は道行く知らない人にも血が流れてるんだよなあとか
電車でぶつかってきた嫌な人も物体でなく人なんだよなとか
会社の意地悪なあの人にも感情や考えがあるんだよなとか。
やさしいようなやわらかい気持ちになったりしました。

ヤクルトの人の、女子の意味のない会話の真似事がインパクトありすぎて笑えた。
的確すぎる。
そっか、女は共感して欲しい生き物なのか。
そして普段の返答と今日の違いがよくわかってここ、面白かった。

彼女をここから連れ去る男がさ。
いとしい彼女とようやく一緒に暮らせるようになるのに
幸せそうで寂しそうなのがよかったな。

暗闇の中でかかる曲が、桜の季節のような雰囲気で好きだった。
あと、最初の方で窓の外の日が落ちるような時間の経過があって
その夕暮れがとてもきれいだったな。
懐かしいと思えるのは
見終える頃には自分もこの家族とか人の輪の中にいたような気持ちになってるからかもしれない。
人の出入りも多かったけど、ずいぶんとお茶も出てたな。
あと、エダカヨさんのグレーのジャケットもかわいかった。

次も見に行けるといいな。

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