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今をときめく、有川浩の阪急電車を読みました。阪急電車の宝塚駅には十三から宝塚線と西宮北口への今津線と二つの線が続いています。この本はその今津線の話。往復16の駅でのエピソードが同じ車両に乗り合わせた人たちが織り成す人間模様を見せてくれます。何気ない一言がお互いの人生に影響を与え合って物語が進行していきます。まるで、私がその車両に乗り合わせたように楽しませていただきました。そして、どこかなつかしさを感じさせる風景を思い出させます。
今津線と言えば、小学生のころ、当時の越境通学の友達と宝塚線、今津線を「入場券」だけを買って、高槻ーーー十三ーーー宝塚ーーー西宮北口ーーー十三ーーー高槻と乗り回した記憶があります。小学生の二人組みが切符も持たずに宝塚駅で今津線に乗り換えました。乗客が少ないので、見つかって咎められないかびくびくしながら乗っていました。周りの景色のことはまったく覚えていませんが、今津線の方がひとつ形式の古い電車が走っていました。そんな私の「阪急電車」の物語があります。