今回の仕事は来年、春に放送予定の美術関連の番組。
とりあえず、私は、今迄の芸大卒業生の卒業するにあたって描いた自画像の撮影班に何故かディレクターということで組み込まれています。
昨日書いたように本来、いるはずのディレクターの弟さんが亡くなり、帰郷してしまった為、彼女の代わりを務めるべく任務なのですが…いつもプロデューサーやディレクターと共に仕事をしているのですが、私が現場を仕切るなんて、恐ろしい番組です。
プロデューサーを恨みます。本当の理由を正直に、説明し、私がディレクターぢゃないけれど助っ人だと言ってくれた方がカメラマンを初め、全員、それなりに対応してくれるだろうに、私をディレクターだと言い張るプロデューサー。
従って、皆、私の指示を仰ぎます。私はプロデューサーに助けを求めますが、今日は「後はもう、君に任せるよ」と言って、別の仕事へ行ってしまいました。
もうこうなったらディレクターに成りきってやる!
私の班の仕事としてはひたすら卒業生の卒業制作の自画像を撮影するのですが、早速、カメラマンから「どんなアングルで撮る?」と聞かれます。
私「昨日と同じような感じでお願いします!」としのぎます。自分でも上手く交わしたなと思っていると、今度は「それはもう撮ったよ。後はどうします?」と聞かれます。
う~ん、どぼちよぅ~と思って自画像を眺めます。
すると、この自画像、今迄の自画像には描かれていない額の皺があったので、「おでこの皺も撮っておいて下さい。」と言うと、「君面白いこと言うね?何で、おでこ?この絵の撮りどころは違うとこだと思うんだけど、皺なんだ…」と言われ、冷や汗がジワッと噴出します。
「いや、目のアップを撮る時に額を入れたヒキの画も入れて頂いたらどうかな、と思って…」としどろもどろ
もう、絶対、こいつディレクターぢゃないってバレる…
仕事の話はさておき、唯一この仕事、お手伝いできてよかったと思うこと…それは芸大を卒業された著名な画家たちの卒業制作が間近で見られること。今回は150名くらいの卒業生の作品を撮影していますが、その中には、青木茂、岡本一平(岡本太郎のお父さん)、池部欽(俳優池部良のお父さん)、藤田嗣治、佐伯祐三、岡鹿之助等などの作品があり、やはり若い頃からずば抜けています。
私も思わず、自分のデジカメで写真を撮らせて頂きましたが、流石に肖像権などがあるだろうから、ブログへの掲載は止めておきます。ごめんなさい…でもどうしてもご覧になりたい方は来年の放送を是非、ご覧下さい。
さて、芸大の中は普通の大学と違って、いろいろな展示が催されていたり、道の標識などもお洒落です。いつも仕事開始ギリギリ5分前に行くので、正門は取り損ねるのですが…
では今日もこれから熱いお風呂に入って寝ます。相変わらず、熱っぽく、もうフラフラです…でもやっと普通の人の生活サイクルになったかも…
ディレクター業
それでも何とかこなして番組作ってるんですねぇ
芸大かぁ
さぞかしオシャレな雰囲気が漂ってるんでしょうね
芸大の中って、なんかちょっとお洒落で、学生たちもちょっと一風変わってます。
今日は葉加瀬太郎似の学生がいました。