気ままに

大船での気ままな生活日誌

三菱の至宝展

2021-07-13 10:20:47 | Weblog

おはようございます。

三菱の至宝展が三菱一号館美術館ではじまった。三菱の至宝は、これまで世田谷の静嘉堂文庫美術館と駒込の東洋文庫でたびたび見てきたが、今回、両方の至宝を同時に鑑賞することが出来る。静嘉堂文庫が展示拠点を2022年に丸の内の明治生命館に移すことが決まっており、その”露払い”的な展覧会なのであろう。

何と国宝12点と、数え切らないほどの重要文化財という豪華な展覧会である。展覧会の構成は、三菱の創業者、岩崎弥太郎からはじまって岩崎小弥太まで4代のコレクターの蒐集品を順に展示している。

ここでは、順不同で、マイ好みで(笑)、至宝をここに載せていこうと思う。例によって、撮影禁止なので画像が手にはいらないものもある。

何と言っても、至宝中の至宝は、静嘉堂からきた曜変天目茶碗だろう。曜変天目は世界で三つしかなく、すべて日本にある。他には藤田美術館と大徳寺の龍光院所蔵である。龍光院のはあまり公開されることがなく、ぼくは見ていない。稲葉天目とも呼ばれているが、それは家光から乳母の春日局に渡り、それ以降、実家の稲葉家の所蔵となったため。

国宝《曜変天目稲葉天目)》 建窯 南宋時代(12-13世紀) (公財)静嘉堂蔵

これは、展覧会終盤の第4章/小弥太・静嘉堂の拡充の中にある。小弥太は茶人でもあったので、茶器関係が多い。秀吉の北野大茶湯に倣って”昭和の北野大茶湯”が開催されたが、そのとき使用された茶道具がそろって展示されている。御所丸茶碗や井戸茶碗越後、伝利休の象牙茶杓、三島芋頭水指、等。

御所丸茶碗 黒刷毛目 朝鮮時代、17 世紀 

野々村仁清の二作品も見ることが出来る。色絵吉野山図茶壷と色絵法螺貝香炉。どちらも重文。

重文・色絵吉野山図茶壷 江戸時代、17 世紀

重文・色絵法螺貝香炉 江戸時代、17 世紀

さて、第3章 久彌/古典籍愛好から学術貢献へでは東洋文庫の名品がずらり。

東洋文庫のモリソン書庫 はじめて見た時はびっくりした。

マルコポーロの東方見聞録の各国訳本の蒐集で有名だが、ここでも一部、展示されている。当時の世界地図や動物図鑑、鳥類図鑑、植物図鑑、歴史書など学術関係のものが多い。

チベット仏典 八千頌般若経 (17-19世紀)

国宝 ・司馬遷『史記 夏本紀 』平安時代、12 世紀 / 書写  

ここで、がらりと雰囲気を変えましょう(笑)。

黒田清輝 裸体婦人像(1901)静嘉堂 これが”腰巻き事件”の絵画であることを初めて知った。風紀を乱す作品ということで、警察が介入し画面の一部を布で覆うという「腰巻き事件」が発生したのだ(笑)

これは第2章・弥之助/静嘉堂の創設に展示されている。日本画、中国画、徒然草の最古の写し、倭漢朗詠抄 なども。

国宝・源氏物語関屋澪標図屛風 (俵屋宗達)江戸時代、1631(寛永8)年

右隻(関屋図)

左隻(澪標図)

重文・龍虎図屛風 (橋本雅邦)1895(明治 28年)

国宝《倭漢朗詠抄 太田切 平安時代、11世紀

国宝 《風雨山水図》 伝馬遠 南宋時代、13 世紀

第1章・三菱の創業と発展では岩崎家4代の肖像や、岩崎彌太郎の一行書”猛虎一声山月高”など。

順不同でお分かりにくかったと思いますが、ぼくの備忘録ですのでご勘弁を。

とても、素晴らしい展覧会でした。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で! 大谷のホームランダービーどうなるか。そろそろ出場。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ (力丸ママ)
2021-07-13 12:22:26
私も初めて東洋文庫に行ったときは驚きでした。
時々行きたくなります。
六義園が近いので歩いていって帰路につくというパターンです。

静嘉堂文庫美術館で曜変天目茶碗見ました。
懐かしいです。
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力丸ママさま (marbo)
2021-07-13 18:03:46
ぼくも六義園枝垂れ桜や紅葉を見たあと、東洋文庫へ、というコースですね。あの書棚にはびっくりしますね。

曜変天目茶碗も静嘉堂文庫美術館で初めて見たとき、度肝を抜かれました。(笑)。最近は落ち着いてみられます。
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