気ままに

大船での気ままな生活日誌

ハンブルグ浮世絵コレクション展

2010-11-20 12:25:30 | Weblog

太田記念美術館でハンブルグ浮世絵コレクションが開催されているというので、行ってきた。ブログを書く前に、はて、ハンブルグって、どの辺にあるのだろうか、世界地図で調べてみたら、北海に近い、北ドイツだった。まだ東・西ドイツだった頃、西ドイツを旅行したことがある。フランクフルトからロマンチック街道を通って、中世の街並みのローテンブルグやノイシュヴァンシュタイン城を観たり、ミュンヘンの大きな酒場で大きなジョッキでビールを飲んだこと等を思い出した。こうして、むかしのことを思い出させてくれるのも、ブログの効用のひとつかもしれない。

知らなかったが、ハンブルグ美術工芸博物館は、浮世絵コレクションでは有名らしい。な、ななんと5000点を越える作品を所蔵しているそうだ。今回、その選りすぐりが、200点もお里帰りしているとのことだ。三期にわたって展示していて、もう最終期なので、ちらしを飾る、春信の下駄の雪取りなど、いくつかお目当てのものがみられなかったのは残念だったが、別嬪さんや、うつくしい景色や、お化けなど、春信、北斎、歌麿、写楽、広重、等有名画家の浮世絵をたくさんみられて満足した。

まず、畳の上にあがって、掛け軸の三幅を観る。淡い色でまとめた”桜花花魁道中”(勝川春章)、華やかな色彩の”遊女図”(鳥園斎栄深)や、洗濯美人の白い足をみて、ついふらふらとして、天から落ちてくる(爆)久米仙人の姿が描かれている”久米仙人と洗濯美人”も微笑ましかった。ついでながら久米仙人は、この洗濯美人と結婚することになる。美脚の女性はなるべく素足をみせて、街を歩くと、いい男をひっかけられるかもしれません(爆)。

春信は”団扇売り”と”風流四季歌仙 弥生”の二点だけだった。前者は団扇の絵も細かく描かれていた。後者は曲水の宴がモチーフで、盃が流れてくる間に歌を詠む美人が数人いる。両方とのよくつかわれるモチーフで、先日、東博で奥村利信の”団扇売り”をみてきたばかりだ。第三章”美麗な浮世絵の版本”の中にも、春信本があった。五巻四冊で、これは今期しかみられないので得をした気がした。

歌麿のは”お染、久松”と”江戸名物錦画耕作”。稲作をモチーフにしている、珍しいものだった。東博でも歌麿の”台所美人”を観たが、身近の働く美人も結構、描いていることを知った。

北斎は”富嶽三十六景”のほか”百物語”というお化けシリーズが展示されている。お岩さんが観たかったが、もう展示替えされていて、”さらやしき”しかいなかった。ちらし絵の左にある絵である。あんまり恐くない絵だった。第二章”希少な摺物と絵暦”の中に、北斎の色柄版摺物がいくつも出てくる。

師宣は”酒呑童子”、写楽は”六代目市川団十郎”、広重は”江戸名所百景 亀戸梅屋銿”、清長は”大川端の夕涼み”、豊国の”恵美須屋店先の往来”、歌川芳虎は”宇治川合戦図”(下絵)など、それぞれ印象に残った作品が展示されていた。

。。。。。

ちらし絵からの写真。今期展示していないものも多く含む。右端の、国芳のは展示されていて、猫が可愛かった。でも国芳美人はあまり、ぼくのタイプではない。春信美人がタイプです。

帰りに明治神宮の森を散歩してたら、可愛いノラ猫をみつけた。

コメント
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