気ままに

大船での気ままな生活日誌

ALWAYS 続・三丁目の夕陽

2007-12-19 09:58:45 | Weblog
歯医者さんの”定期検診”を終えてから、藤沢で、話題の映画”ALWAYS 続・三丁目の夕陽"を観てきました。前作同様、涙と笑いがいっぱいの、いい映画でした。

いきなり、ゴジラの東京襲撃シーン。逃げまどう、鈴木オートの家族。迫力ある画面、な、なんだ、これは、円谷監督の特撮か、と思いきや、これはCG画像なんですね。CG画像がこの映画の売り物のひとつですよ、とまず紹介したのでしょう。この場面は結局、あの貧乏作家(吉岡秀隆)の夢だったのであります。”寅さん”の導入シーンを思い出しました(笑)。

たしかに、CGにより、30年代の町の様子が、よく再現されていました。セットだけではここまで出来ませんね。まだ高速道路がない頃の日本橋とか、東京駅等々。そんな風景の中で、夕陽丘3丁目の人々の、泣き笑いの人生が進行してゆきます。

本当にしょぼくれた男を演じるにはこの人しかいない、と思わせるほど、吉岡秀隆はじょうずに演じますね。それ以上にボクが感心したのは、吉岡と一緒に住んでいる子供、淳之助役の須賀健太の演技です。クライマックスの、自分をこのままここに残してください、そして、吉岡が秘かに愛するひろみ(小雪)と3人で暮らそうよと哀願するシーンは、すばらしかったと思います。そこへ、踊り子を止め、大阪に向かっていたはずの、ひろみが帰ってきたのです。新幹線の中で芥川賞候補作品”踊り子”を読み、彼の自分への愛の深さを知り、やり直そうと戻ってきたのです。感動的シーンでした。

そのほかに、鈴木オート(堤真一)の奥さん(薬師丸ひろこ)が、戦死したはずの、元恋人の上川隆也に橋の上で偶然出会うシーン、鈴木オートの一平君の、憎からず思っていた”はとこ”の美加ちゃんとお別れするシーン、六子(堀北真希)が男友達を立ち直させるシーン等々、うるうる場面が散りばめられています。

裕ちゃんの”嵐を呼ぶ男”を堀北真希たちが観に行くシーンにもカンドーしましたよ。ボクもあの時代、観にに行ったんですから。おいらはどらま、やくざなどらま、おいらがたたけば、あらしをよぶぜ、肩を振って歌っていました。

そして、ラストシーンは、あの3人が橋の上から夕陽をみつめているところ。今日の夕陽は特別きれいだね、と吉岡。きっと3人一緒でみているからだね、と子供。

そのラストシーンとそっくりな夕陽が、帰りの大船の柏尾川にかかる橋からみえました。



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