NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十月二十六日】放映分
奈良山の 児手柏の 両面に かにもかくにも 侫人の伴
《諂うて あっちこっちに 良え顔し 始末の悪い おべっか者め》
―消奈行文―(巻十六・三八三六)
【万葉歌みじかものがたり】《瞼腫れて》
《時代変われど 小役人
小狡いけども 憎みもならず》
奈良山の 児手柏の 両面に かにもかくにも 侫人の伴
《諂うて あっちこっちに 良え顔し 始末の悪い おべっか者め》
―消奈行文―(巻十六・三八三六)
官の仕えは 気楽なものさ
一度就いたら もう好都合もの
早出眠いが 昼まで勤め
居眠りする間 時過ぎ終わる
扶持は安いが 月々入る
日照り雨風 関係なしに
ざう莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ
《サイカチに 絡みついてる クソカズラ わしずううっと 役人で居ろ》
―高宮王―(巻十六・三八五五)
波羅門の 作れる小田を 食む烏 瞼腫れて 幡桙に居り
《バラモンが お作りの田ぁ 喰う烏 寝惚け眼で 旗竿居るで》
―高宮王―(巻十六・三八五六)
「婆羅門」=宮廷
「カラス」=役人
「食む」=勤めを食い物にする
「瞼腫れて」=満腹で眠い
《坊主構うて しっぺが返る》
坊主身綺麗 常のこと 頭も剃るし 鬚も剃る
したが坊主は 忙しい 朝の読経に 昼掃除
檀家回りに 托鉢に 時に法要 葬儀あり
休む間なしの 毎日は 鬚剃り残す 仕方なし
法師らが 鬚の剃り杭 馬繋ぎ いたくな引きそ 法師は泣かむ
《坊んさんの 剃り損ないの 鬚杭に 馬繋ぎなや 引いたら泣くで》
―作者未詳―(巻十六・三八四六)
壇越や しかもな言ひそ 里長が 課役徴らば 汝も泣かむ
《檀家はん そら言い過ぎや 里長の 税取り立て来たら お前が泣くで(坊主税金免除やで)》
―僧―(巻十六・三八四七)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【十月二十六日】放映分
奈良山の 児手柏の 両面に かにもかくにも 侫人の伴
《諂うて あっちこっちに 良え顔し 始末の悪い おべっか者め》
―消奈行文―(巻十六・三八三六)
【万葉歌みじかものがたり】《瞼腫れて》
《時代変われど 小役人
小狡いけども 憎みもならず》
奈良山の 児手柏の 両面に かにもかくにも 侫人の伴
《諂うて あっちこっちに 良え顔し 始末の悪い おべっか者め》
―消奈行文―(巻十六・三八三六)
官の仕えは 気楽なものさ
一度就いたら もう好都合もの
早出眠いが 昼まで勤め
居眠りする間 時過ぎ終わる
扶持は安いが 月々入る
日照り雨風 関係なしに
ざう莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ
《サイカチに 絡みついてる クソカズラ わしずううっと 役人で居ろ》
―高宮王―(巻十六・三八五五)
波羅門の 作れる小田を 食む烏 瞼腫れて 幡桙に居り
《バラモンが お作りの田ぁ 喰う烏 寝惚け眼で 旗竿居るで》
―高宮王―(巻十六・三八五六)
「婆羅門」=宮廷
「カラス」=役人
「食む」=勤めを食い物にする
「瞼腫れて」=満腹で眠い
《坊主構うて しっぺが返る》
坊主身綺麗 常のこと 頭も剃るし 鬚も剃る
したが坊主は 忙しい 朝の読経に 昼掃除
檀家回りに 托鉢に 時に法要 葬儀あり
休む間なしの 毎日は 鬚剃り残す 仕方なし
法師らが 鬚の剃り杭 馬繋ぎ いたくな引きそ 法師は泣かむ
《坊んさんの 剃り損ないの 鬚杭に 馬繋ぎなや 引いたら泣くで》
―作者未詳―(巻十六・三八四六)
壇越や しかもな言ひそ 里長が 課役徴らば 汝も泣かむ
《檀家はん そら言い過ぎや 里長の 税取り立て来たら お前が泣くで(坊主税金免除やで)》
―僧―(巻十六・三八四七)
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