NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十二月二十日】放映分
田児の浦ゆ うち出でて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
《田子の浦 回って見たら パッと富士 山上白う 雪降っとるで》
―山部赤人―(巻三・三一八)
【万葉歌みじかものがたり】《田児の浦ゆ》
「うわぁ 富士のお山だ!」
赤人は 思わず声を上げた
駿河の国 庵原郡由比
狭隘な 崖に懸かる海沿いの路
足元に気を集め 歩を運ぶ赤人
やっと険路を外れ 崖の縁を廻る平坦道に
ふと仰ぐ目に 富士が飛びこむ
天突く 霊峰
まぶしい 雪
威容に虚を突かれ 立ちつくす赤人
やがて
胸深く 思いが溢れ 調べとなる
田児の浦ゆ うち出でて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
《田子の浦 回って見たら パッと富士 山上白う 雪降っとるで》
―山部赤人―(巻三・三一八)
生まれたばかりの歌を 反芻する赤人
(思わず出来てしまった歌だ
この歌を生かすには 讃える長歌が欲しい)
天地の 分れし時ゆ
神さびて 高く貴き
駿河なる 富士の高嶺を
天の原 振り放け見れば
渡る日の 影も隠らひ
照る月の 光も見えず
白雲も い行きはばかり
時じくぞ 雪は降りける
語りつぎ 言ひつぎ行かむ
富士の高嶺は
《天地のできた 昔から
神々しいて 崇高しい
駿河の国の 富士の山
振り仰いでも 高過ぎて
日ぃ隠されて よう見えん
月の光も 届かへん
白雲泥み よう行かん
雪は常時 降っとおる
語り伝えて 言い継ごう
富士の高嶺の この尊さを》
―山部赤人―(巻三・三一七)
赤人を歌の上手とする 長・短歌の誕生であった
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【十二月二十日】放映分
田児の浦ゆ うち出でて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
《田子の浦 回って見たら パッと富士 山上白う 雪降っとるで》
―山部赤人―(巻三・三一八)
【万葉歌みじかものがたり】《田児の浦ゆ》
「うわぁ 富士のお山だ!」
赤人は 思わず声を上げた
駿河の国 庵原郡由比
狭隘な 崖に懸かる海沿いの路
足元に気を集め 歩を運ぶ赤人
やっと険路を外れ 崖の縁を廻る平坦道に
ふと仰ぐ目に 富士が飛びこむ
天突く 霊峰
まぶしい 雪
威容に虚を突かれ 立ちつくす赤人
やがて
胸深く 思いが溢れ 調べとなる
田児の浦ゆ うち出でて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
《田子の浦 回って見たら パッと富士 山上白う 雪降っとるで》
―山部赤人―(巻三・三一八)
生まれたばかりの歌を 反芻する赤人
(思わず出来てしまった歌だ
この歌を生かすには 讃える長歌が欲しい)
天地の 分れし時ゆ
神さびて 高く貴き
駿河なる 富士の高嶺を
天の原 振り放け見れば
渡る日の 影も隠らひ
照る月の 光も見えず
白雲も い行きはばかり
時じくぞ 雪は降りける
語りつぎ 言ひつぎ行かむ
富士の高嶺は
《天地のできた 昔から
神々しいて 崇高しい
駿河の国の 富士の山
振り仰いでも 高過ぎて
日ぃ隠されて よう見えん
月の光も 届かへん
白雲泥み よう行かん
雪は常時 降っとおる
語り伝えて 言い継ごう
富士の高嶺の この尊さを》
―山部赤人―(巻三・三一七)
赤人を歌の上手とする 長・短歌の誕生であった
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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