NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【一月二十七日】放映分
天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる変若水 い取り来て 君に奉りて 変若しけんはも
《天架ける橋 長うあれ 天登る山 高うあれ 月の世界の 若水を 採って帰って 我が君に 差し上げ若に 戻らせたいに》
―作者未詳―(巻十三・三二四五)
【万葉歌みじかものがたり】《阿胡の海の》
お前恋しの 旅寝の空に
ふと見る海人娘子 お前に似てる
娘子らが 麻笥に垂れたる 続麻なす 長門の浦に 朝凪に 満ち来る潮の 夕凪に 寄せ来る波の その潮の いやますますに その波の いやしくしくに 我妹子に 恋ひつつ来れば
《長門浦 朝凪時に 満ちる潮 夕凪時分 寄せる波 益々満ちる 潮みたい 次々寄せる 波みたい お前焦がれて やって来た》
阿胡の海の 荒磯の上に 浜菜摘む 海人娘子らが うながせる 領巾も照るがに 手に巻ける 玉もゆららに 白栲の 袖振る見えつ 相思ふらしも
《(なんの気なしに ふと見ると)阿胡の荒磯の 岩の上 浜菜摘んでる 海人娘子 首懸け領巾を 輝照つかせ 手に巻く玉を 揺めかせ こっち向こうて 白い袖 振ってん見える 気ぃあるんやな(ようよう見たら 良う似てる わしのあの児に 良う似とる)》
―作者未詳―(巻十三・三二四三)
(娘子らが~績麻なす=麻糸は長い→長門)
阿胡の海の 荒磯の上の さざれ波 我が恋ふらくは やむ時もなし
《阿胡荒磯 寄せて来る波 絶え間ない わしの焦がれも 絶える間ないで》
―作者未詳―(巻十三・三二四四)
崇める君の 老けゆく悔し
月の変若水 取る術ないか
天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる変若水 い取り来て 君に奉りて 変若しけんはも
《天架ける橋 長うあれ 天登る山 高うあれ 月の世界の 若水を 採って帰って 我が君に 差し上げ若に 戻らせたいに》
―作者未詳―(巻十三・三二四五)
天なるや 月日の如く 我が思へる 君が日に異に 老ゆらく惜しも
《日や月と 思い崇める 我が君が 日に日老けるん 見るん悔しで》
―作者未詳―(巻十三・三二四六)
沼名川の 底なる玉 求めて 得し玉かも 拾ひて 得し玉かも あたらしき君が 老ゆらく惜しも
《沼名川底の 玉なんや 潜り求めた 玉なんや 潜り拾うた 玉なんや (大切大切の 玉みたい) 掛け替えなしの 我が君が 老けんの見るん 悔しいで》
―作者未詳―(巻十三・三二四七)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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【一月二十七日】放映分
天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる変若水 い取り来て 君に奉りて 変若しけんはも
《天架ける橋 長うあれ 天登る山 高うあれ 月の世界の 若水を 採って帰って 我が君に 差し上げ若に 戻らせたいに》
―作者未詳―(巻十三・三二四五)
【万葉歌みじかものがたり】《阿胡の海の》
お前恋しの 旅寝の空に
ふと見る海人娘子 お前に似てる
娘子らが 麻笥に垂れたる 続麻なす 長門の浦に 朝凪に 満ち来る潮の 夕凪に 寄せ来る波の その潮の いやますますに その波の いやしくしくに 我妹子に 恋ひつつ来れば
《長門浦 朝凪時に 満ちる潮 夕凪時分 寄せる波 益々満ちる 潮みたい 次々寄せる 波みたい お前焦がれて やって来た》
阿胡の海の 荒磯の上に 浜菜摘む 海人娘子らが うながせる 領巾も照るがに 手に巻ける 玉もゆららに 白栲の 袖振る見えつ 相思ふらしも
《(なんの気なしに ふと見ると)阿胡の荒磯の 岩の上 浜菜摘んでる 海人娘子 首懸け領巾を 輝照つかせ 手に巻く玉を 揺めかせ こっち向こうて 白い袖 振ってん見える 気ぃあるんやな(ようよう見たら 良う似てる わしのあの児に 良う似とる)》
―作者未詳―(巻十三・三二四三)
(娘子らが~績麻なす=麻糸は長い→長門)
阿胡の海の 荒磯の上の さざれ波 我が恋ふらくは やむ時もなし
《阿胡荒磯 寄せて来る波 絶え間ない わしの焦がれも 絶える間ないで》
―作者未詳―(巻十三・三二四四)
崇める君の 老けゆく悔し
月の変若水 取る術ないか
天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる変若水 い取り来て 君に奉りて 変若しけんはも
《天架ける橋 長うあれ 天登る山 高うあれ 月の世界の 若水を 採って帰って 我が君に 差し上げ若に 戻らせたいに》
―作者未詳―(巻十三・三二四五)
天なるや 月日の如く 我が思へる 君が日に異に 老ゆらく惜しも
《日や月と 思い崇める 我が君が 日に日老けるん 見るん悔しで》
―作者未詳―(巻十三・三二四六)
沼名川の 底なる玉 求めて 得し玉かも 拾ひて 得し玉かも あたらしき君が 老ゆらく惜しも
《沼名川底の 玉なんや 潜り求めた 玉なんや 潜り拾うた 玉なんや (大切大切の 玉みたい) 掛け替えなしの 我が君が 老けんの見るん 悔しいで》
―作者未詳―(巻十三・三二四七)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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