犬養万葉今昔―犬養孝先生著「万葉の旅」を訪ねて

犬養孝先生名著「万葉の旅」記載の万葉故地309箇所を訪ね、先生が撮られれたのと同じ場所に立った写真撮影を目指す紀行。

■日めくり万葉集Vol・2(170)人ならば

2013年01月19日 | 日めくり万葉集
NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。

【十一月二十一日】放映分
人ならば 母が愛子まなごぞ あさもよし 紀の川のの 妹と背の山
《人でや 母が可愛いがる 子供やで 紀の川沿いの 妹山背山》
                          ―古集―(巻七・一二〇九)

【万葉歌みじかものがたり】 と背の山》

大和 別れて 紀伊へと入る
真土の山は 紀和国境くにざかい 
川沿い道を 辿たどれば見える
妹と背の山 仲え姿

 南海道 紀伊(紀ノ川沿い)】
妹がかど 出入いでいりの川の 瀬を早み つまづく 家思ふらしも
いりの川 瀬ぇはよて馬 つまづいた 案じとんかな このわし家で》
                          ―古集―(巻七・一一九一)
白栲しろたへに にほふ真土まつちの 山川やまがはに が馬なづむ いへふらしも
真土まつち山 馬山川やまかわで もたつくで 家でこのわし 案じとんのや》
                          ―古集―(巻七・一一九二)
背の山に ただに向へる 妹の山 ことゆるせやも 打橋うちはし渡す
《背の山の 川の向かいの 妹の山 求婚さそい受諾けたか 橋渡しとる》
                          ―古集―(巻七・一一九三)
人ならば 母が愛子まなごぞ あさもよし 紀の川のの 妹と背の山
《人でや 母が可愛いがる 子供やで 紀の川沿いの 妹山背山》
                          ―古集―(巻七・一二〇九)
我妹子わぎもこに が恋ひ行けば ともしくも 並びるかも 妹と背の山
うらやまし 妹と背の山 並んどる お前恋しと 旅空たびぞら来たら》
                          ―古集―(巻七・一二一〇)
妹にひ が越え行けば 背の山の 妹に恋ひずて あるがともしさ
《妹と背が 仲並んで うらやまし お前恋しと 山越え来たら》
                          ―古集―(巻七・一二〇八)
妹があたり 今ぞ我が行く 目のみだに 我れに見えこそ こと問はずとも
《妹山の そばとおるんで せめてもに 幻姿すがた見せてや 声せんかても》
                          ―古集―(巻七・一二一一)



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