まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

親の姿勢 「CMのワカメ」

2006年02月07日 | にこにこ
 テレビのコマーシャルに、思わず笑わせられたり、時にはちょっぴりじーんとさせられたり・・・ 視覚聴覚を通じて、CMには何かを宣伝する、という以上の効果があるように思います

 最近のコマーシャルの中で、私が大好きなものがあります。
それは・・・幼稚園児が学芸会?発表会?の舞台の脇のほうで、ワカメ?海草?の着ぐるみを着て、汗を流して必死に脇役を演じている、というものです。そして、その我が子の勇姿を、ご両親が興奮してビデオ撮影する設定・・・
 あのCMを作られた方は、どういう意図を持って作られたのか、どういうメッセージを発信されているのかはわかりませんが、私はあのCMを見て、最初は大爆笑し、その子の姿と、ご両親の姿に、胸を熱くしました

 とかく親というものは、我が子に「1番」を望むものです。その1番は「1等賞」であったり「主役」であったり・・・
 親である自分が幼い頃、常に「1番」だった、というお父様やお母様は、「おまえは1番だったパパやママの子どもなんだから、必ずや1番になる素質を持った子どもだ!」という思いから、我が子に1番を望みます
 幼い頃から自分が1番に憧れつつも、1番にはなれなかった、という親の場合は、自分の果たせなかった夢を我が子に託すわけです

 私は、教室で子供達を指導する立場としても、もちろん子どもの親としても、やはり子ども達に「1番」の期待をかける、という親の姿勢は大切だと思っています。最初から、1番なんてならなくて良いんだよ、という姿勢は、どこかで子どもの伸びようとする力「成長や向上」を放棄しているように思うからです
 幼い子どもは、大好きなパパやママに誉められたい!という一心で頑張ります これは、言い換えれば「自分の姿で親に喜びを与えたい」とか「期待に応えよう」という子どもの姿勢、思いだと思うのですよ どんなに子どもが頑張っても、「いいのよ、そんなに頑張らなくても。どうせ1番なんて無理なんだから・・」という親の諦めともとれる姿勢は、子どもに安心感を与える前に、期待されていない自分、虚無感、愛情の希薄さを感じさせてしまうのではなか?と思い、悲しくなります

 とここまでは、たぶん、みなさんが十分に認識されていることでしょう
 しかし、本当に大切なのは、「ここから先」なんだと思えてなりません

 主役には抜擢されず(自ら進んで主役になろうとはしなかった、ということも大いにありますが)、たとえば、舞台端の脇役のワカメになったとしても、その「一生懸命」を評価し、そこに我が子の「オンリーワン」の価値を認め、評価してやること・・・
 そして、評価したよ、おまえは上手だった!かっこよかった!すごくワカメらしいワカメだった!と、心底評価している、ということを、我が子にしっかりと伝えることだ、と思うのです

 たかがCMです。そのうちに、あのCMは別のものにかわり、消えていくのでしょう。しかし、あの満面の笑顔(たとえ、そこに主役になれなかった我が子への一抹の残念さがあったとしても)で、我が子の演技をビデオに収めようとしているご両親の姿から、あたたかく、大きな我が子への愛情が感じられます

 『我が子に期待をすること、それは、きっと子どもの努力の原動力となるでしょう。
 努力の上にある、我が子のありのままの姿を評価してやること、それは親の愛情として、子どもに伝わり、子どもの優しさとなるでしょう。』

 運動会、学芸会、音楽会、入学試験・・・子どもにはこれから、きっと多くの「1番」を目指す機会が待っています。その時々で、両親も子どもと同じように、そういう機会を成長のチャンスとして体験出来れば、こんなに素敵なことはないでしょうね

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