まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

パラカップ 第2弾

2008年04月25日 | にこにこ
 パラカップ、第2段です
 私がランニングを始めたきっかけは、昨年の夏の夫の事故でした。これに関しては、昨年夏、7月、8月あたりのブログをご覧くださいね

 二人のわが子も成人し、また、夫婦二人の人生が始まりました
まさにその時期に、あの突然の事故が起きたのでした。私が伊江島の診療所に駆けつけた時の夫の顔は、死人のように白く、気胸のためにまともに呼吸も出来ず、足は全く動きませんでした そんな満身創痍の夫の、私を見た瞬間のひと言が「ごめんな」でした。
 私は、上手く言えませんが、本当に・・・ショックでした そして、その時に思ったのでした。
  もし、もう一度、主人が走れるようになったなら・・・これから先の人生、夫と「ランニング」という同じ趣味を持ち、人生を歩いていくように、今度は一緒に走り、そこに喜びを感じ、その喜びを分かち合って生きていこう、と
 幸い、肋骨や恥骨、骨盤骨折、気胸・・・と、重傷を負ったにも関わらず、奇跡的な回復力で、夫は事故後3ヶ月目から、以前と同じように走れるようになりました
 私のランニングは、10月のある日曜日、夫の事故後初めての皇居ランニングに同行した、その日から始まったのでした
 そして半年。日曜日のパラカップが、私の記念すべきレースデビューとなりました

 もちろん毎日ではありませんが、今では「走る」ということが私の生活の一部になり、楽しい時間になっています
 そういう「楽しい」という思いを持てるようになった大きな理由は、「辛い、苦しいランニング」ではなく、有酸素運動としてのランニングというものをきちんと教わり、着実に脚力と心肺機能を高めたからこそ、のことです
 いくら「夫とともに」と美しいことを考えても、それが苦しいだけの、辛い辛い趣味であれば、さすがに、こんなふうに続けることはできなかったでしょうね

 先週は、恒例の月一帰省をした時も、初めて、一人で大阪の中心部を走りました 水の都大阪を象徴するような、川沿いのコースを走り、八重桜のピンク色を堪能しました。
 自分の足で走っていると、車で通り過ぎるときには見えなかったものが、はっきりと目に入ってきます
 ゆっくりと、苦しくないペースで走っていると、いろいろなものが目新しいものとして、視界に飛びこんできます。
 走ること=苦しいこと、と思っていたときには、知ることの出来なかった素敵な世界観です

 しかし、今回のパラカップでは、こういう練習の時とは全く違う、別の「すばらしさ」を実感しました。
 スタート前から、レース前の熱気に包まれ、私自身も自分の中から沸々とわき起こるエネルギーを感じました。

 そして同時に、大変ありきたりな感想ですが・・・
声を嗄らして応援をしてくれるコース脇のボランティアの人達、ゼッケンに書かれたニックネームをいちいち確認し、名前を呼びながらハイタッチしてくれるボランティアの人達のおかげで、私は、練習の時よりも、かなり速いペースで走っている自分を認識していました。
 そして、応援してくださる方々に、後ろからぐんぐんと押されている気分がして、最後までそのハイペースのままでゴールできた・・・そう思っています
 私は、間違いなく、あの応援の方々に助けられ、支えられて走っていたのでした

 確かに、私自身もがんばって走っていました。レース、ということで、脳内にはアドレナリンがどんどんと放出され、興奮気味に走っていたでしょう けれど、決してそんな「自分の努力」だけで、あの力が続いたとは思えません。そして、気づいたのでした

 「レースでは、ランナー達はこうして、応援してくれる人達のパワーをもらいながら、最後まで一生懸命に走り、ゴールまでたどり着くのだなあ」と。

 私は走りながら、「人は、自分の努力もさることながら、こんなふうに、見ず知らずの人も含めた、さまざまな人達によって、直接的に、間接的に、いろいろなかたちで支えられ、毎日、生きているのだな・・・」と思いました
 何を大袈裟なあ。ちょっと走っただけで、何を大層なことを言っているのだ・・・と苦笑される方もおいでになるでしょうね
 けれど、私は大真面目ですよ。人は、辛い時や苦しい時だからこそ、とっても大事なこと、貴重なことに気づくものだと思います

 一生懸命に子どもを育てているみなさんの毎日の生活・・・
あなたを応援してくれているのは、あなたのご両親、あなたの夫や妻、だけでしょうか?
 殺伐としたこの世の中です。幼稚園や保育園、職場、さまざまなところで、心ない陰口をきく人はいますよね
 でも、そんな中でも、親、兄弟姉妹などの親族だけではなく、先輩、後輩、上司、部下、友達、そして見ず知らずの方の言動や行動から、勇気をもらったり、安心を感じたり、ほっとする瞬間を感じること・・・あるはずですよ

 あの日、コースの横から、ボランティアの人達が、声を嗄らして通り過ぎていく人の名前を呼び、励ましてくれました。
 スタート前に、ゼッケンに書き込んだ名前やニックネームを見て、声かけをしてくれているのです。
 「まどかさーん、ファイトーライスラン
 「まどか 行け行け!がんばれ
 「あと少し、がんばって
 見ず知らずの人です。一瞬通りすぎただけなので、もう顔も覚えていません
けれど、確かに、その時にはその人の一声で、力が湧き、再び力強く走れるようになりました。
 そして、もしかしたら・・・この日に励まされながら走ったランナー達が、じつは声援を送っていたボランティアの人達に、「何か」を与えたかも知れません
 
 この日の私は、スポーツによって、身をもって大事な真理を実感しました。
スポーツが、たんに「がんばる」とか「勝つ」いうことだけではなく、一人ひとりの中に、時には新しい「何か」を生んだり、貴重な「何か」に気づかせたり、かけがえのない「何か」を見つけるきっかけとなったり・・・と、本当に大きな意味を持っている素敵なアイテムなのだということも、再認識しました

 みなさんも、何か普段とは違う行動をしてみたら?
 ちょっとしたひと言をきっかけとして、何かアクションを起こしてみたら?
 鳥肌が立つような感動や発見があるかもしれませんね


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パラカップ、無事に終了! | トップ | オバサンの定義と八百万の神様 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

にこにこ」カテゴリの最新記事