![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b1/f2d47287c8021e78054bbd63ce4a2dee.jpg)
ここで少し時間を戻したいと思います。
仕事納めを終えた翌日の2012年12月29日、大阪・伊丹空港からJAL2151便で青森空港へと飛びました。ブラジル・エンブラエル社のE170ジェットはまばゆい朝の光を受けて、冬の空を飛翔します。機内の案内放送では、青森空港周辺の天候は曇りとのことでしたが、上空からは八甲田の白銀の嶺が真白く輝いています。
空港に降り立つと、そそくさとレンタカーターミナルでマツダのデミオ4WDを借り、JR東日本奥羽本線の北常盤-川部へと急ぎます。おっと、急ぐといえども、路面は至るところ凍結したり降雪で白くなっていたりして、心は急ぎますが、運転は慎重にしました。当初の天気予報では曇りのようでしたので、青森により近い鶴ヶ坂あたりで9003レ「日本海」を撮り、間に合うようであればED79重連貨物の3099レを撮りに津軽線に行く予定でした。ところが、真っ青な空の下、一面の雪が美しい景色を見せてくれているのに、何も逆光になる場所に行く必要はありません。大阪を出る前から「晴れたらここ」と決めていたのが、北常盤-川部です。
思った通り、すっきりと岩木山が姿を見せてくれています。頂に雲もかかっていません。
少々、車の置き場所に手こずりましたが、先に来ておられた方が駐車場所を教えてくださり、車を停めて機材を持って歩いていたところ、京都れいる倶楽部の仲間であるmonさんも来られました。monさんは前夜、夜行バスで京都から東上し、早朝の東北新幹線で青森入りされたのでした。
EF510代走の3099レや701系を撮ったあと、二人でサイドポイントへ移動します。私は地元・青森の方の横で機材をセットさせていただき、485系臨時「つがる」などを撮ったあと、お目当ての9003レを待ち構えます。編成全体を写しこむ作例はたくさんあるようですが、どうしても列車も小さく、山も小さくなるように思え、岩木山をどかんと大きく撮ることに決めました。それがこの写真です。
臨時に格下げされてしまった寝台特急「日本海」。臨時列車としての運転もこの年末年始で最後と噂されています。その最後の勇姿を京都から遠く離れた青森で、このような美しい景色の中で見送ることができて、よかったなと思います。
2012-12-29 JR東日本奥羽本線 川部-北常盤 9003レ「日本海」 EF81-107(JR西日本・敦賀車両管理室)
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