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西上泊からバス停のある浜中まで約1時間歩きます。単調な車道ですが、楽しみは途中にあるレブンアツモリソウの群生地に寄ること。群生地は無料ですが、入り口で「高山植物の保護に協力の寄付をしていただけませんか」と声をかけていただきました。寄付は当然です。礼文島の花々を一生懸命に守ろうとされている取り組みがあってこそ、私たち観光客は「花の浮島」などと言って訪れることができるのですから。
礼文島では、その高山植物などを守るためにリボンプロジェクトが展開されています。1000円出せば、アツモリソウをかたどったアツモリリボン、ウスユキソウをかたどったウスユキリボンのどちらかのバッジを購入することができます。これが寄付になるということです。入り口におられた男性スタッフは家人に「どちらのバッジがいいですか」と聞いてくださいましたが、家人の答えは「両方です」と2000円差し出しました。スタッフの方はうれしそうに「ありがとうございます」と受け取られましたが、ありがたいのはこちらの方。わずか2000円しか出していないのに、こんな金額で協力とはおこがましいのに。
群生地に咲いていた白いレブンアツモリソウ(上)とクリーム色のレブンアツモリソウ(下)です。スタッフの方が、きれいに咲いている花を丁寧に教えてくださいました。
アツモリソウというのはその姿が、平敦盛が戦で背負っていた母衣(ほろ)に似ているからその名が付けられたそうですね。特定国内希少野生動植物種に指定されている、本当に貴重なものなのです。
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群生地のスタッフに教えていただいた赤い(紫?)のアツモリソウです。
これは、群生地ではありません。ある場所にひっそりと咲いていました。意外な場所ですが、観光バスやレンタカーで訪れた人が見ることは稀なようです。群生地のスタッフの方々は「礼文島は自分で歩いていろいろ見て感じてほしい」とおっしゃっていました。
今回の島歩きは、家人にとってはハードなものでしたが、この言葉を聞いてなぜ私が歩き回るのか、よく理解できたようでした。
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