鳩原ループで、日本海を撮る

　
　５月がスタートしました。きょう１日は、ＪＲ西日本・北陸線敦賀－新疋田の鳩原ループで俯瞰撮影をして来ました。
　実は前々から行きたいと思っていたのですが、道が複雑とのことであきらめていました。しかし、鉄仲間であるパーイチファンさんが「一緒に行きましょう。案内しますよ」と誘ってくださったのです。早朝、パーイチファンさんの車に乗せてもらって湖西道路を敦賀方面に向かいます。ゴールデンウイークの土曜日の割に車は少なく、快調に目的地に着きました。撮影地は山は登らなければなりません。当初は行けるところまで車で入る予定でしたが、途中で出会った地元の農家の方が「鉄道撮影のための車の進入はお断り」と言われたので、引き返して止めても大丈夫と教えていただいた場所から徒歩で上りました。

　着くとすでに数人の方がおられます。大変よいお天気で、敦賀市街の後ろには海も見えています。セッティング完了とほぼ同時に、ＥＦ８１が引く貨物の３０９６レが姿を現しました。貴重なＥＦ８１ですが、きょうのメーンはこれではありません。4002レ「日本海」、4008Ｍ「雷鳥８号」、そして8002レ「トワイライトエクスプレエス」に臨時の9016Ｍ「雷鳥８４号」といったところです。「雷鳥」は３月１３日のダイヤ改正で１日１往復になったばかりでなく、編成両数も９から６に減車されてしまいました。ところが、ゴールデンウイーク中のこの日は定期の８号も臨時も９連で運転されるのです。やはり６両と９両は大違いで、特に俯瞰の場合はそれが顕著です。

　結局、３０９６レ、４００２レ、４００８Ｍの３本が抜群の光線で撮影できました。ただ、これらの列車は面に陽光がまだ当たりません。８００２レから顔に陽もあたり美しいのですが、急にかげりだして、非常にやきもきしました。結果的には列車通過時には手前の山がかげった程度でセーフでした。でも、よかったのはここまでで、9016Ｍは残念ながらかげってしまいました。

　初めて行って日本海もトワイライトも９連雷鳥もきれいに撮影できたのですから、これ以上望むのは欲張りというものですね。連れて行ってくださったパーイチファンさんに改めてお礼申し上げます。

※ご注意
　最近、鳩原のこの撮影地の地元では、鉄道写真撮影者のマナーの悪さが問題になっているそうです。空き缶やペットボトルの投げ捨て、タバコのポイ捨てが目に余るとのこと。ごみくらい持って帰れよ、と誰しも思いますね。
　それから林道を車で上るのもやめてくれ、とのことです。林道の上部に駐車されると、地元の車の転回ができなくなり、迷惑とのこと。タケノコ掘りや農作業などで車を入れる必要があるのに、撮影者の車が邪魔になっているそうです。
　途中でお会いした地元の方は、歩いて山に上がってマナーを守って撮影する分にはかまわない、よい写真を撮ってください、とおっしゃっていました。私たちは趣味で写真を撮っています。しかし、地元の方には生活があります。私たちは毎日通うわけではありませんが、地元にとっては毎日毎日、撮影者が来て同じようなことの繰り返しでうんざり、というのが実感だと思います。
　幸い、撮影自体をやめろ、というようにはおっしゃいませんでした。地元の迷惑にならないよう車で上らない、ゴミや吸殻は持ち帰るなどのマナーをきちんと守って今後もこの場所で和やかにみんなで撮影したいですね。

≪写真上≫
2010-5-1 ＪＲ北陸線敦賀－新疋田　４００２レ「日本海」　ＥＦ８１－１０６
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,62mm,ISO 400
1/640秒,f8,-0.7段,WB:晴天,三脚使用
≪写真下≫
2010-5-1 ＪＲ北陸線敦賀－新疋田　４００２レ「日本海」　ＥＦ８１－１０６
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,86mm,ISO 400
1/500秒,f9,-0.7段,WB:晴天,手持ち撮影


にほんブログ村