今の中国で政府が「功労者」の名前を挙げてその労を讃え、それを政権の支持率浮揚に結びつけようとすれば、思いつく人物は」2人だけです。毛沢東と鄧小平です。しかし毛は経済音痴、技術・農業・国際音痴として人民大衆に多大な犠牲者を出しました。今の社会ではむしろ有害な存在です。では貧しい中国を世界二位の経済大国に伸し上げ、アメリカと世界の覇権を競う存在にまでした功労者は誰か? それは言うまでもなく鄧小平です。1870年代から90年代にかけて、彼はオフィシアルな肩書を何も持たず中国の「最高指導者」として君臨しました。頭の硬直した共産党や政府の官僚たちと違って、自由で柔軟な思考法の持ち主である彼は、先例や法律に縛られずもっと大きな「常識」で物事を判断しました。彼の失敗は中国ではほとんど知られていません。
それよりも貧しい中国および中国人をとにかく「食べられるようにしてくれた大恩人」という評価です。だが私の言う彼の失敗とは何で、それが皇帝化を目指す習近平の野望とどう関わってくるのか? ずばり言って鄧小平に煮え湯を飲ませ、挫折を味わわせたのは、「ベトナム」です。「あんな小国がなぜ?」とお思いでしょう。私の視点は次回にお伝えします。
それよりも貧しい中国および中国人をとにかく「食べられるようにしてくれた大恩人」という評価です。だが私の言う彼の失敗とは何で、それが皇帝化を目指す習近平の野望とどう関わってくるのか? ずばり言って鄧小平に煮え湯を飲ませ、挫折を味わわせたのは、「ベトナム」です。「あんな小国がなぜ?」とお思いでしょう。私の視点は次回にお伝えします。