「おなかに赤ちゃんがいる」とまで言ったのは大失態
小泉進次郎・滝川クリステル両氏の結婚発表について、これを好意的に受け止めた人と批判的に受け止めた人がいると思います。今日はこの後者の人々の心の中にわだかまっている気持ち、しかもマスコミがずばりとそこを突かないので、ますます不満をたぎらせているであろう方の感情について考えてみたいと思います。
両名が首相官邸に安倍総理と菅官房長官を訪ねて、「結婚することにしました」と報告したことに、違和感を覚えたり、「異議あり」と感じた人はまずいないと思います。問題はそのあとです。「実はクリステルのおなかには赤ちゃんがいて、間もなく出産する予定だ」とまでしゃべってしまったことです。これは本人たちが思っているよりも、はるかに重大な「大ミステーク」でした。そのことに二人はまだ気付いていないようですが、「なんという国際常識の欠如か!」「これでは日本の未來を担う大政治家にはなれそうもない!」と感じた方もいらっしゃると思います。
カトリックとムスリムの性道徳観
いまの日本の若者たちの間では、「婚前性交渉は当たり前」「それを非難する人々は古すぎる」というのが常識になっています。アメリカをはじめ、ヨーロッパでもそういう考えを持った人たちが主流を占める国がいくつかあります。しかしもっと目を広げて、より大きく世界を見た場合、そういう意見・性道徳観に強烈に反発する人々の方がはるかに多いのに気がつきます。
ひとつはローマ法王を頂点とし、世界に15憶人はいると推定されるカトリック教徒です。彼らは婚前の性的交渉を敵視し、心の底ではそういう行為を軽蔑し汚らわしいとまで思っています。
二番目はこれも全世界に13億人とも15億人ともいわれる信者がいるとされるイスラム教徒(ムスリム)です。彼らの性道徳観はもっときびしく、峻烈(しゅんれつ)です。つい最近、世界最大のイスラム教国であるインドネシアが、婚前の性的交渉を禁ずる法律を作ったという記事を読みました。なんとこの国では、愛し合う二人が「そういう関係」になっただけで、刑務所行きを覚悟しなければならないのです。数年前のイランでは未婚の男女が同じ車に乗っていただけで、警察あるいは革命防衛隊に拘束されたそうです。
こういう国々の民衆が、進次郎・クリステル発言を知った場合に、どういう気持ちになるでしょうか? 表面的にはともかく、彼らの心中を思いやると、お二人はいかにも「思慮が足りなかった。軽率だった。日本の安全と評判をもっと気にかけてほしかった」と言わざるを得ません。一般民衆の不信と軽蔑のほかに、欧米にある上流階級の「社交界」という「ゴシップと噂のネットワーク」も怖ろしいです。これについてはもう少し説明が要ると思いますが、今日はここまでにさせていただきます。
小泉進次郎・滝川クリステル両氏の結婚発表について、これを好意的に受け止めた人と批判的に受け止めた人がいると思います。今日はこの後者の人々の心の中にわだかまっている気持ち、しかもマスコミがずばりとそこを突かないので、ますます不満をたぎらせているであろう方の感情について考えてみたいと思います。
両名が首相官邸に安倍総理と菅官房長官を訪ねて、「結婚することにしました」と報告したことに、違和感を覚えたり、「異議あり」と感じた人はまずいないと思います。問題はそのあとです。「実はクリステルのおなかには赤ちゃんがいて、間もなく出産する予定だ」とまでしゃべってしまったことです。これは本人たちが思っているよりも、はるかに重大な「大ミステーク」でした。そのことに二人はまだ気付いていないようですが、「なんという国際常識の欠如か!」「これでは日本の未來を担う大政治家にはなれそうもない!」と感じた方もいらっしゃると思います。
カトリックとムスリムの性道徳観
いまの日本の若者たちの間では、「婚前性交渉は当たり前」「それを非難する人々は古すぎる」というのが常識になっています。アメリカをはじめ、ヨーロッパでもそういう考えを持った人たちが主流を占める国がいくつかあります。しかしもっと目を広げて、より大きく世界を見た場合、そういう意見・性道徳観に強烈に反発する人々の方がはるかに多いのに気がつきます。
ひとつはローマ法王を頂点とし、世界に15憶人はいると推定されるカトリック教徒です。彼らは婚前の性的交渉を敵視し、心の底ではそういう行為を軽蔑し汚らわしいとまで思っています。
二番目はこれも全世界に13億人とも15億人ともいわれる信者がいるとされるイスラム教徒(ムスリム)です。彼らの性道徳観はもっときびしく、峻烈(しゅんれつ)です。つい最近、世界最大のイスラム教国であるインドネシアが、婚前の性的交渉を禁ずる法律を作ったという記事を読みました。なんとこの国では、愛し合う二人が「そういう関係」になっただけで、刑務所行きを覚悟しなければならないのです。数年前のイランでは未婚の男女が同じ車に乗っていただけで、警察あるいは革命防衛隊に拘束されたそうです。
こういう国々の民衆が、進次郎・クリステル発言を知った場合に、どういう気持ちになるでしょうか? 表面的にはともかく、彼らの心中を思いやると、お二人はいかにも「思慮が足りなかった。軽率だった。日本の安全と評判をもっと気にかけてほしかった」と言わざるを得ません。一般民衆の不信と軽蔑のほかに、欧米にある上流階級の「社交界」という「ゴシップと噂のネットワーク」も怖ろしいです。これについてはもう少し説明が要ると思いますが、今日はここまでにさせていただきます。