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モサド元長官の会見の凄み

2019-08-02 19:38:23 | 知性と情報力が国防の基礎
 前回の記事で、「モサドの元長官の演説内容の分析だけでも、日本の防衛談議にとって大きな参考になりうる」旨を書きました。しかし一般の方々にしてみれば、そんなものはどのようにして手に入るのか? と疑問に思われたことと思います。

 10年前の2009年2月19日、エフレム・ハレヴィー元モサド長官が、有楽町の日本外国特派員協会(FCCJ)で講演と記者会見をしました(英語)。語彙の選びかたの的確さ、中東だけにとどまらず、世界全体を見通した情勢分析の鋭さ、話の組み立て方の非凡さは、聴衆を思わずうならせるものでした。誇張なしに、今までに聴いたどんなスピーチよりもすぐれたものだったと思います。そこで思ったのは、イスラエルを目の敵にしているどんな国の為政者でも、これを聴いたら、イスラエルと戦うことの恐ろしさを知るだろうーーということでした。ひるがえって日本の政治家の中身なく、オリジナリティなき発言が、どれほど他国の侮りを買い、日本を危険に落とし入れていることか、という思いでした。

 ここまで書くのなら、ずばりその内容を知らせろとお思いでしょう。急には無理ですが、できるだけ早く資料集めをしたいと思っています。

高度な防衛論議が日本侵略をためらわせる

2019-07-30 09:53:29 | 知性と情報力が国防の基礎
 前回の改憲論議のすすめにしても、その前の国の安全よりも自分の韓国旅行の方が大事と思っている女性たちのコメント批判にしても、私の言うことはごくごく当たり前の、まともな国では常識となっている見方です。自分の思想信条とは切り離した、多くの方の支持を得るであろう指摘のつもりでした。

 日本ではとくに野党と一部マスコミが現実離れしたドグマを繰り返し唱えるために、日本侵略を企てている国からは、「こんな下らないことを論議しているようでは日本は大したことはない。軍隊を派遣しても、侵攻軍と融和せよ」などという意見が多数を占め、反撃によるわが国へのダメージは少ないはずだ」と野心を抱く国のトップは見ています。根底にあるのは「日本への侮り(あなどり)」です。ではどうやってこうした侮りから生じる「対日侵略を防ぐか」です。

 決め手にはなりませんが、国会をはじめマスコミが高度の防衛論議を展開することです。侵略国家が思ってもみなかった具体的で有効な情報を基に、相手が思わずひるむような論議を連続展開すれば、「そこまで知られているのか! わが軍の損傷も思ったよりだいぶ大きいようだ」となり、侵攻してくるタイミングも少しは遅れるはずです。相手を震え上がらせる情報力については、イスラエルの情報機関「モサド」の元長官たちの演説の分析だけでも大いに役立つことは間違いありません。