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View of the World

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いま必須なのは首相の信念と「表現力」

2019-06-05 15:52:46 | ここまで危機が迫っているのを感じぬ人
 安倍首相の「世論」に対する「読み」は甘すぎるように見えます。ご本人は一生懸命にやっているつもりですし、ここで憲法を改正しないとその先にどんな恐ろしいことが起きるかについての見通しも大体当っていると思います。しかしなんとも不安なのは、自分の信念と対立する意見やムードに対して、「傷だらけになっても対決する」という闘志と迫力が不足していることです。なんとも弱腰に見え、「その程度の迫力でこの危機が乗り切れると思っているのか!」という不満が有識者の間にも根強いのを知っているのか? と言いたくなります。
 
 もっとも彼の跡目を狙う自民党の「危機音痴議員」や、もっとお粗末な国際認識しか持てない野党の領袖に比べれば、首相の国際観、危機察知能力は数段上です。しかし「憲法を改正しなければ、日本はもたない」と彼が真剣に考えているのなら、それを表現する能力をもっと磨く必要があります。国民の半数以上は、まだまだ日本の存立に関わる危機が身近に迫っているとは感じていないと思います。人々の目をさますには、具体例を挙げて、「私の危機感はこういうものだ。もっとこの危機に目覚めてください」といったことを、テレビカメラを正面かr見据ええ、信念をもって語りかけてほしい。いまのままでは迫力不足であり、中途半端すぎます。