今の世界には危険がいっぱいです。まさに地雷がたくさん埋まっている砂漠を、裸足で歩いているような、恐ろしさを感じます。もし誤って地雷を踏んでしまったら、そこから大戦争が始まるかも知れません。平和がかろうじて保たれているのは、強大な軍事力を持つ国の独裁者たちが、なんとか理性的な判断をしているからです。もし彼らが「国益のためには戦争もやむを得ない」という考えに傾いたら、世界はまさに破滅に向かうでしょう。緊急に必要なのは、彼らにそういう危険な考えを起させないようにすることです。
「具体的に有効な手段がありますか?」「有効かどうかはともかく、やって見るしかありません。独裁者たち(習近平、プーチン、金正恩ら。トランプには制限が多く、独裁者とまでは言えない)の頭が平静さを保てるような、進言・助言・おだて・恫喝・ユーモアなど、あらゆる手を用いるのです。
この中で私がいちばん推したいのは、歴史上の「名臣」といわれた人の金言です。見出しに掲げたのは、モンゴル人の作った「元帝国」に仕えた、耶律楚材(やりつそざい)の言葉です。意味するところは、「人は(国家は)軍事力(馬上)で天下を取ることは可能だ。しかし軍事力では天下を治めてゆくことはできない」というものです。この言葉が発せられてから、およそ800年。今も輝きを放つ名言とされています。もし習主席がよくよくこの言葉を噛みしめて、その成果を行動で示すようになれば、世界は確実に平和に向かうでしょう。来年来日する主席に対して、安倍総理が、「閣下のお国には、偉い政治家がいましたね。私も幼い日に、父や祖父からこの金言を聞いてよくよく胸に刻んできました」と柔らかい口調で話しかければ、効果はきわめて大だと思います。
「具体的に有効な手段がありますか?」「有効かどうかはともかく、やって見るしかありません。独裁者たち(習近平、プーチン、金正恩ら。トランプには制限が多く、独裁者とまでは言えない)の頭が平静さを保てるような、進言・助言・おだて・恫喝・ユーモアなど、あらゆる手を用いるのです。
この中で私がいちばん推したいのは、歴史上の「名臣」といわれた人の金言です。見出しに掲げたのは、モンゴル人の作った「元帝国」に仕えた、耶律楚材(やりつそざい)の言葉です。意味するところは、「人は(国家は)軍事力(馬上)で天下を取ることは可能だ。しかし軍事力では天下を治めてゆくことはできない」というものです。この言葉が発せられてから、およそ800年。今も輝きを放つ名言とされています。もし習主席がよくよくこの言葉を噛みしめて、その成果を行動で示すようになれば、世界は確実に平和に向かうでしょう。来年来日する主席に対して、安倍総理が、「閣下のお国には、偉い政治家がいましたね。私も幼い日に、父や祖父からこの金言を聞いてよくよく胸に刻んできました」と柔らかい口調で話しかければ、効果はきわめて大だと思います。