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View of the World

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いっそ「自由の女神」像を中国に寄付したら?

2019-11-28 10:14:13 | この皮肉が通じるか?
 今や習近平国家主席の持論と化した「自由貿易」。主旨にはほとんどの人が賛成すると思います。だが人々は「習さん、自由は結構だけど、貿易の自由を言うのなら、その前に人間にとってもっと大切な、基本的自由も少しは認めたらどうですか?」と思っています。しかし主席閣下は「そんなものを認めたら、わが国は瓦解(がかい)してしまう」と思っているのでしょう。香港の例に見るまでもなく、彼は慎重で臆病です。

 そこで一つフランスのマクロン大統領に提案があります。北京を訪れて、習主席にこう迫るのです。「習主席、あなたは本当に自由がお好きなようにお見受けします。しかし世界の世論は、あなたの言動を信頼していません。ここらで思い切って、人々の目を覚まさせることをやってみませんか?」「ほう、なにか妙案がありますか?」「もちろんあります。我が国が寄進させていただきますから、ニューヨークにあるのよりもっと大きな自由(リベルテ)の像を北京か上海に建てるのです。人々はびっくりするでしょう、「習さんの自由好きは本物だと感心し、あなたの世界戦略に大きく役立つことは間違いありません。」

 さあ、視野が狭く、超慎重な主席がこの案に乗ってくるでしょうか? こなくて元々です。アメリカはフランスから寄付された、あの像のおかげで、自由の本家としてのイメージを確立したのです。中国にとって損な話ではないはずです。しかし皮肉を込めたマクロンの提案を理解する能力が、習主席にあるでしょうか? マクロンさんにはこのアイデアを提供するだけの価値があると思います。
 安倍総理、あるいは野党の皆さん、一度マクロン説得案を検討してみてください。