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View of the World

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知られざる堺屋太一さん

2019-02-10 16:31:51 | 生きた経済を見ていた人
作家の堺屋太一さんが亡くなられました。マスコミはこれから当分追悼記事を載せ、氏を惜しむ企画をニュースの中で流すでしょう。このブログでは、他のメディアが取り上げるようなアングルからの追悼コメントは避けて、できるだけ希少価値のある「ファクト」をご紹介したいと思います。

 ・いたずら好きの坊やのような「可愛らしさ」

 作家として『油断』で大成功し、通産官僚としても大きな仕事をし、大阪万博や沖縄の海洋博を成功させ、経済企画庁長官を務めた人を「可愛い坊やのような人」と呼ぶのは、いささか礼を失するのではないかーーと思われる方が多いと思います。しかし堺屋さんご自身がこの見出しをお読みになれば、「そうだよ。その通りだ。よく言ってくれた」とお思いになることは、ほぼ間違いないでしょう。
 もう15年以上も前のあるパーティーで、「僕は10万部に達しない本は書いたことがないんだ」と威張って(?)おられました。その言い方が少しも嫌味がなく、実に爽やかで温かみがありました。「仕事ができる人というのは、自慢しても人の反感を買わず、相手を味方にしてしまうものらしい」と感心しました。茶目っ気、温かさ、ユーモア感覚、説明しがたい人徳、小児性といったものをこの人は備えている」と感じた次第です。

(今日はイントロ部分だけで失礼しますが、次回も「ファクト重視」で行きます。このテーマをあと2回ほど続けさせて下さい)