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View of the World

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有名な詩人大使はなぜそれほど日本人を高評価したのか

2019-06-11 16:25:18 | 文化を通して日本を知る
 前回の記事で私は日本文化をこよなく愛し、日本人の心を真に理解した駐日フランス大使クローデルの言葉をご紹介しました。中国・韓国・北朝鮮など史実に基づかない罪状を挙げて日本叩きを続ける国が牙を研いでいるいま、この大使の日本への高評価は、それこそ千人、万人の味方を得たに等しく皆さんが大いに力強く感じてくださるものと思っていました。私などには、彼がなぜこれほど日本人を愛し、高評価するのか、説明する必要もない「常識」でしたが、小学校のころから「日本は悪かった」というプロパガンダや偏向教育を受けて育った方々には、「解説」「説明」が必要だったようです。

 クローデル大使が日本人を信頼し、心から賞賛する理由をいくつか挙げてみます。

 1.フェアプレイの精神 政治の最上層部にいる人物たちから、最下層とされる職業に就いている庶民まで、フェアプレイの精神が徹底している。多額の金銭が入った財布を落としても、十中八、九割は返ってくる。商取引などでも、汚いことはしない。潔さ(いさぎよさ)という倫理がこれほど深く広く浸透している国はほかにない。

 2.汚職が驚くほど少ない。他のアジアの大国と比べて歴然とした差異がある。

 3.「ノブレス・オブリージュ(地位高き者の義務) この価値観が社会の各層に浸透している。
 4.その他 新渡戸稲造博士の「武士道」、岡倉天心画伯の「茶の本」などに登場する心を洗われるような史実やエピソードは、国民各層が日常的に目にし、経験していることであり、誇張も捏造もない。
 5.詩人の魂  俳句や和歌など、詩・文学がこれほど国民全体から愛され親しまれている国は他にない。日本人はみんな「詩人の魂」を持っている。 
 6.これほど高潔で、人を思いやり、あたたかみのある民族というのを私は「ほかに知らない」

 以上は国際的な「教養人」が、日本人に対して等しく抱いている認識です。誇張でもなければ捏造でもありません。

この世界で私が永遠に滅び去ってほしくないただ一つの民族

2019-06-08 17:30:47 | 文化を通して日本を知る
 見出しに掲げたのは、1920年代の日本に駐在したフランス大使で、詩人としても令名の高い人の言葉です。この方は日本の文化と日本人の本質について、きわめて奥深く正確無比の理解力を持っていました。なにしろ『都都逸(どどいつ)』という本を書き、浄瑠璃(じょうるり)の脚本を日本語で書いて、みずからそれを上演したくらいですから、日本についての理解は我々の塑像力をはるかに越えていました。
見出しは字数の制限があって、やや舌足らずですので、少し補充させていただきます。

 「この世界で、私が永遠に滅び去ってほしくない民族がただ一つあるとすれば、それは日本人だ」です。

 駐日フランス大使になる前に、中国でも勤務し、かの地の人々の行動や生活ぶりをつぶさに見てきたこの方は、のちには駐ブラジル大使も務めたくらいで、けっして日本を手放しで礼賛するような軽率な人ではありません。世界の諸民族、諸国民の在りようを、客観的に見た上での、熟慮に基づいての発言です。日本の世論を動かすことになるかも知れない、私の大切な読者の方々に「そうか、こういう対日観を持った外交官もいたのか」というご参考になればと思って書きました。この詩人・大使の名前はポール・クローデルです。いm日本にいるフランスの外交官や、第一線のビジネスマンならまず知っている大物です。