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「べトナムは生意気だから懲罰する」大軍を侵攻させた中国

2019-10-29 11:46:25 | 危機は日本のすぐ傍まで来ている
 大多数の日本人は「尖閣と沖縄は中国固有の領土だから、これを取り返しに行く」という中国高官の発言を、真剣に受け止めていません。メディアは発言そのものは伝えますが、それを伝える社員記者たちは、これを「脅威」とは感じていないようです。「あれは中国特有の脅し(ブラフ)だよ。本気ではないよ」と思っています。俗にいう「平和ボケ」という言葉を軽々しく使ってはいけないと思いますが、平和ボケがを滅ぼす恐れがすぐ傍まで迫っているのを感じます。

 「過去について知らぬ者には未来も見えない」(チャーチル)

 「なぜここまで心配するのか、保守系のメディアを含めた若い記者たちはそんなことは心配していないよ」とお思いでしょう。危機を感じるかどうかは、中国が過去40年ほどの間に引き起こした戦争についての知識と記憶がどれほど鮮明に頭に焼き付ているかどうかによります。いま四十台の記者たちは、この見出しのころは赤ん坊か、就学前の子供でした。歴史を実体験していないのです。中国の鄧小平(とうしょうへい)最高実力者が「近ごろベトナムは生意気だ。思い上がっている。懲罰しなければならない」と唱え、十万の大軍をベトナムに侵攻させたことを覚えていないのも無理はありません。これはまさに暴挙でした。こういう理由で一国に侵攻し、言うことを聞かせようとする大国の神経と精神構造を脅威と思わない人がいるでしょうか? それが日本にはいるのです。

 ではベトナムに侵攻した中国軍はどうなったでしょうか? 次回はそれをお伝えします。