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過去が見えない者には未来も見えない W, Churchill 

2018-08-13 21:21:04 | 問題は「センス」の有無
 大学や高校で教えている方々、仕事などで若者と接触のある方々が、一様に嘆いているのが、日本の若者の「歴史ぎらい」「歴史への無関心」です。8月15日の敗戦記念日が近づくと、テレビは毎年「終戦特番」を放送しますが、若者の多くは「そんな過去のことよりも、未来のことを語ってほしい」と思っています。中には口に出してそういう者もいます。
 そういう場合、瞬発的に若者をたしなめる準備ができていない先生方が多いようです。

 ここにきわめて短く、説得力豊かな言葉があります。強大な敵ドイツ・日本と戦い、英米を勝利に導いたイギリスの宰相ウィンストン・チャ-チルの言葉です。彼は言います。「過去がよりよく見えるようになれば、未来もよりはっきりと見えてくるものだ」と。つまり、歴史を学ばず人間が過去になにをしたかも知らぬ者には、未来もまた見えてこない」というのです。過去を学ぶことを「古臭い」と思い、我ら若者は未来に生きるのだと粋がっているようでは、君の前途も君の住む国の未来も危ういのだと、チャ-チルは言っているよということを、あまり説教がましくお子様やお孫さまに語りかけられるような、ご高齢の方々がたくさんいらしてほしいものです。 廣淵升彦

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ハンギング・ツリー (悠々)
2018-08-14 07:21:18
北イタリア・ボッサーノのグラッパにハンギングツリーの並木があります。第二次世界大戦末期にレジスタンスの人たちが捕らえられ吊された木々です。
ハンギングツリーにはその木に吊された人の名前と生没年を記した札が掛けられ花が供えられています。町の人が毎日花に水をやり弔っています。歴史と言うには生々しく、記憶と捉えるべきでしょうがこうして記憶を伝えることがやがて歴史となって後の人々の心に深く刻まれるのだと思います。
歴史を学問として単に記憶するのではなく、今の自分に繋がる事柄として考えるのが、歴史を学ぶ心構えだと考えて居ます。
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