ある重要な発見に出会ったのは10年ほど前のことです。それまで気付かなかったというのも、うかつと言うか、感度が鈍すぎた話ですが、まあ聞いてください。私の友人には英語の得意な人もいれば、大の苦手という人もたくさんいます。その苦手さんたちに共通しているのは、英会話というものを何か特別な「科目」と考えすぎているのではないかということでした。もう少し「童心」にかえって、流行歌を憶えるように、気楽に英語の歌を口ずさんだりしてみては、どうかと気付いたのです。
「そんなことは今さら君に言われなくたって、とっくに分かっているよ。それができないから苦労しているんじゃないか。それにいつまで経っても「キラキラ星」や「漕げやボートを!」ばかり、歌わされている身にもなってみろよ。いい加減、飽き飽きしてくるよ。大体、日本語でさえ詩をそらんじたりしたことはなく、和歌や俳句をそう好きでもない俺が、英悟の歌を憶えられるかい」と、口には出さずとも、腹で思っていそうな男たちが何人もいたものです。そういう友人たちに、効き目があるのかどうかは分かりませんが、心がすなおな人なら、「おっ! それは知らなかった。これはおもしろい。いいことを聞いた。ありがとう」と思ってくれるだろうとの期待を込めて本邦初公開とさせていただきます。
「英会話」を英語で言えば、English conversation になるということは、まず90パーセント以上の方がご存知でしょう。ではこの
Conversation をもう少し「解剖」してみましょう。「共にする」というCon という「接頭語」と、verse という名詞がくっついています。すると「ヴァースを共にする」ということになります。ヴァースは韻文(いんぶん=詩)という意味です。なんと「会話」の元々の意味は「共に文学を語り、詩を語る」ことにあったのです。
まだ納得できない方もおられるでしょうが、「なるほど、そういう着眼も面白いね」と思っていただけると幸いです。
「そんなことは今さら君に言われなくたって、とっくに分かっているよ。それができないから苦労しているんじゃないか。それにいつまで経っても「キラキラ星」や「漕げやボートを!」ばかり、歌わされている身にもなってみろよ。いい加減、飽き飽きしてくるよ。大体、日本語でさえ詩をそらんじたりしたことはなく、和歌や俳句をそう好きでもない俺が、英悟の歌を憶えられるかい」と、口には出さずとも、腹で思っていそうな男たちが何人もいたものです。そういう友人たちに、効き目があるのかどうかは分かりませんが、心がすなおな人なら、「おっ! それは知らなかった。これはおもしろい。いいことを聞いた。ありがとう」と思ってくれるだろうとの期待を込めて本邦初公開とさせていただきます。
「英会話」を英語で言えば、English conversation になるということは、まず90パーセント以上の方がご存知でしょう。ではこの
Conversation をもう少し「解剖」してみましょう。「共にする」というCon という「接頭語」と、verse という名詞がくっついています。すると「ヴァースを共にする」ということになります。ヴァースは韻文(いんぶん=詩)という意味です。なんと「会話」の元々の意味は「共に文学を語り、詩を語る」ことにあったのです。
まだ納得できない方もおられるでしょうが、「なるほど、そういう着眼も面白いね」と思っていただけると幸いです。