コロナウィルスの蔓延(まんえん)と、政府の対策についてのマスコミ論調が、安倍政権の支持率を低下させています。「対応が遅すぎる」というのが根底にある思想です。しかしもし2週間も早く非常事態宣言」を出していたら、「早すぎる」という批判が巻き起こり、内閣は今よりもっと窮地に立っていたでしょう。現にある大新聞は、そういう論調を掲げ、同社の記者は会見でこの論に沿った質問をしていました。
今の日本は総理大臣が信念をもって「私はこうするのが一番正しいやり方だと思う。異論はあるだろうがこの案を支持してほしい。かならずこれが最も正しい選択肢だったということが分かっていただけるはずだ。ここは我々に任せてもらいたい」ということを、強くきっぱりと言えない状態です。
恐るべき病魔に対しても、起こりうる他国による領土侵犯と侵略に対しても、こんな手間暇のかかる意思決定と迫力あるメッセージ不足では対応できません。
日本人の大多数は、戦後70年以上も続いた泰平(たいへい)にすっかり慣れ過ぎて、「まさか君の言うような大災厄は起こらないだろうし、他国による日本侵略もないだろう。そんなことはありえない」と思っています。だがこの楽観主義が最も危険であり、大災厄を招くことを、もっと真剣に考えたいものです。日本人が「理想の国」「平和の象徴」と思っているスイスが、実は国民皆兵の国であり、各家庭が核戦争に備えたシェルターを持っている現実、平和を守るためにはコストがかかり、国民の徹底した知恵と「意志力」が要るのだという、当たり前の「常識」が今ほど必要な時はありません。
今の日本は総理大臣が信念をもって「私はこうするのが一番正しいやり方だと思う。異論はあるだろうがこの案を支持してほしい。かならずこれが最も正しい選択肢だったということが分かっていただけるはずだ。ここは我々に任せてもらいたい」ということを、強くきっぱりと言えない状態です。
恐るべき病魔に対しても、起こりうる他国による領土侵犯と侵略に対しても、こんな手間暇のかかる意思決定と迫力あるメッセージ不足では対応できません。
日本人の大多数は、戦後70年以上も続いた泰平(たいへい)にすっかり慣れ過ぎて、「まさか君の言うような大災厄は起こらないだろうし、他国による日本侵略もないだろう。そんなことはありえない」と思っています。だがこの楽観主義が最も危険であり、大災厄を招くことを、もっと真剣に考えたいものです。日本人が「理想の国」「平和の象徴」と思っているスイスが、実は国民皆兵の国であり、各家庭が核戦争に備えたシェルターを持っている現実、平和を守るためにはコストがかかり、国民の徹底した知恵と「意志力」が要るのだという、当たり前の「常識」が今ほど必要な時はありません。