イランの革命防衛隊が、イラクにある米軍基地に向けて十数発のミサイルを発射しました。このニュースを受けて、日本の株式市場は「中東情勢緊迫化!」と大きなショックを受け、日経平均株価は461円安と大幅に下落しました(8日の前場)。では7日に370円強高かったのはなぜなのか? という疑問を抱いた人が多いと思います。
大きく間違っている可能性はありますが、私はイランのこの程度の攻撃は予測していました。トップ指導者のハメネイ師もロウハ二大統領も、「アメリカにはかならず報復する」と大見えを切ったのです。「もし対米報復を行なえば、我々はイランの重要施設52か所を直ちに攻撃する。その準備はできている」というトランプ発言に脅えて、何にもしないというわけにはいきません。いくらイスラム教徒の聖職者らによる、独裁政治のイランにだって「世論」というものがあります。加えてリーダーたちの面子もあります。
「このくらいの攻撃ならば、アメリカの予測範囲だろう。大規模反撃にはいたるまい」という「読み」に基づいたミサイル攻撃だったという可能性が強いと見ます。
昔からヨーロッパや中東での戦争は、開戦前に儀式としての「小戦闘」がかならずありました。有名な騎士が、敵の城門近くまで馬に乗って近づき、「やあやあ我こそは、00王の家臣として知られたるxx卿なるぞ。明日の戦いでの見参がたのしみじゃ」といった名乗りをあげると、城内の者たちは「何を生意気な!」といきり立って、矢や鉄砲を射かけるなどとはしませんでした。XX卿の名乗りは、開戦前の挨拶であり、「儀式」だということを、双方ともに熟知していたのです。このあまりにも中世的な戦争の「ルール」「常識」が、現在の戦場で通用するかどうかは分かりません。しかし「トランプだって、このくらいの報復は覚悟しているはずだ。これ以上エスカレートさえしなければ、休戦の可能性も出てくるだろう」と読んだに違いないイランの指導者たちの、「意のあるところ」をトランプが読んで、忍耐強い交渉」に入ってほしいと切に願っています
大きく間違っている可能性はありますが、私はイランのこの程度の攻撃は予測していました。トップ指導者のハメネイ師もロウハ二大統領も、「アメリカにはかならず報復する」と大見えを切ったのです。「もし対米報復を行なえば、我々はイランの重要施設52か所を直ちに攻撃する。その準備はできている」というトランプ発言に脅えて、何にもしないというわけにはいきません。いくらイスラム教徒の聖職者らによる、独裁政治のイランにだって「世論」というものがあります。加えてリーダーたちの面子もあります。
「このくらいの攻撃ならば、アメリカの予測範囲だろう。大規模反撃にはいたるまい」という「読み」に基づいたミサイル攻撃だったという可能性が強いと見ます。
昔からヨーロッパや中東での戦争は、開戦前に儀式としての「小戦闘」がかならずありました。有名な騎士が、敵の城門近くまで馬に乗って近づき、「やあやあ我こそは、00王の家臣として知られたるxx卿なるぞ。明日の戦いでの見参がたのしみじゃ」といった名乗りをあげると、城内の者たちは「何を生意気な!」といきり立って、矢や鉄砲を射かけるなどとはしませんでした。XX卿の名乗りは、開戦前の挨拶であり、「儀式」だということを、双方ともに熟知していたのです。このあまりにも中世的な戦争の「ルール」「常識」が、現在の戦場で通用するかどうかは分かりません。しかし「トランプだって、このくらいの報復は覚悟しているはずだ。これ以上エスカレートさえしなければ、休戦の可能性も出てくるだろう」と読んだに違いないイランの指導者たちの、「意のあるところ」をトランプが読んで、忍耐強い交渉」に入ってほしいと切に願っています