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会議で悪口を言われた場合、レーガンならどうしたか?

2019-12-12 10:11:11 | ユ-モアが危機を救う
 前回はNATO首脳会議の合間の居酒屋談議で、各国首脳から不在の自分の悪口を言われ、その録音を聞いたトランプ大統領が逆上して、予定されていた記者会見をドタン場でキャンセルしたことをお伝えしました。彼がすぐに逆上する小人物であることは、すでに皆さんご承知の通りです。会見のドタキャンくらいでは、「記事としての新鮮味、意外性が少ない」とお感じになったかも知れません。そこで一つ、「もっと器の大きい大統領なら、どうしただろうか?」と考えてみたいと思います。

 登場願うのは、トランプも尊敬し、心服しているロナルド・レーガン元大統領です。彼は偉大なユーモア感覚の持ち主でした。それを物語る例はいくつもあります。私も彼とじかに会い、単独会見した経験から、この点は自信を持って言えます。
 以下はそうした経験と、その後の彼の活躍ぶりからの「類推」です。

 居酒屋談議を終わってすっきりした顔で出てきた首脳たちに向かって、レーガンならこういったでしょう。
 「やあ、みんな。私の悪口を言って気が晴れたかい? 時間が足りなかったんじゃないか? なんならもう4,50分外にいようか?」

 こう言われた首脳たちはどうしたでしょうか?
 完全に度肝を抜かれたと思います。
 「俺たちとは全く器が違う」と感じたことでしょう。レーガンへの敬意が場を覆い、アメリカへの評価と信頼がいや増したはずです。
 ゆとりと、すぐれたユーモア感覚が、一国と同盟国の危機を救い、為政者の政治生命を救うというお話でした。
 日本の首相や野党の皆さんにもぜひ聞いてもらいたい話ですが、そこまで言うのは「野暮」というものかも知れません。