前橋旅行記

駅から自宅に向かう足がやたらに重かった。
もちろん疲労のせいなのだが、これで家に着いて自室に戻ったら｀人間でなくなる’事は確実で、それに対する恐怖というのか…


帰路、一人新宿に着くと、尋常でなく腹が減った。
さっき喰ったばっかりじゃないか、と思いきや、実はジュイフルで朝食を食べたのはAM６：００過ぎ、新宿に着いたのはPM１：００頃なので、まぁ正常といえば正常だ。しかもコーヒーばっかり飲みながら、あれだけくっちゃべってりゃ、エネルギーも消費しようというもの。
これは正常であると確信し、新宿にあるお気に入りのパスタ屋に入った。
朝食でオムライスにするかパスタにするか、迷いに迷っていたので、これですっきりする。
なにしろ、家に帰って作って食べるなどという気力は残されていない。
かといって冷えた物は食したくないし、この心身の状態でのコンビニ弁当等は、気持ちが貧しくなる気分だ。
正常正常！
久々に入ったその店で久々に喰ったパスタは、帰路で冷えた身体の五臓六腑に染み渡り、血液が体中を駆けめぐるのであった。


疲れたとか言いながら昼前までくっちゃべっているのは、馬鹿以外の何ものでもなかったが（どうも私が悪いらしいんだけどさ！笑）、快晴の日中に群馬県内を走ってもらったのは本当に良かったなと思う。
あのまま真っ暗な前橋を出て始発に乗っていたら、あんな景色は見ることなく、本当にCoolFoolしか知らないで前橋を後にする事になっていたんだし。
ビルのないすっきりとした大地の上に、ゴツゴツした山々の額縁に飾られて青空いっぱい描かれた雲の絵画は、思わず歓声をあげてしまう様なダイナミックさと美しさで…
ありがとね、コウちゃん！
埼玉県本庄駅まで送ってくれて、帰りは１時間は電車に乗ってる時間を短縮できたんだけど、その本庄の駅の寒い事ったらよっ！
身体中の血液が凍ちゃいそうな寒風に吹きすさばれちゃって…
そりゃパスタも五臓六腑を駆けめぐっちゃうというもの。
この日は東京も強風であったらしい。



パスタを食している時、前日家を出てからとっくに２４時間は過ぎていた。
どころか、アラちゃんと合流して池袋から前橋に向かう電車に乗り込んだのが２４時間前だ。
なんやかやと二人でくっちゃべっていれば２時間もさほど長くはないけれど、前橋に着いた時、この｀旅程’を池袋のスタジオでの練習の時に、毎回一人で黙々と往復で過ごしていたアンダーソンを思ったら、本当に切なくなってしまったのだった。
前橋駅にアンちゃんが待っていた。
CoolFoolのマスターが車で迎えに来てくれて、店に着いた。



帰宅した後、案の定人間ではなくなってしまったが、やっと｀人間’を取り戻して、これを書いています。
で、肝心のライブはどうであったかというと…

物凄い大ポカをやらかしてしまいましたの、私のライブ…
よく考えたら、今年一発目のライブだったんだよっ！
最悪じゃんっ！！
人間を取り戻したら、あれこれ思い出して身悶えする私。

詳細後日。