田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

‘楽’を追及する

2013-12-29 22:00:26 | Weblog
昨年の4月以来、長くブログを書かなかったのは、実は就職活動をしていたのである。
どこかに決まったら、その経緯も含めて書こうと思っていたけど、連戦連敗で結局半年かかってしまい、尚且つブログを書かない‘楽’さに目覚め(笑)、パソコンに向かわなくなってしまった。


就活はやって良かったと思う。
思い立ったきっかけは色々ある。
その頃、職場での居心地が非常に悪かった事。家庭の諸事情。福島に通っていて、今までと全く違う環境になる事を余儀なくされた人たちと向き合うのに、今までと何も変わらないでいる自分に疑問を持ったこと。
連戦連敗であったがために、いわゆるブラック企業というものの気配を感じられた事も、良い経験になった。

最終的には、就活を始めた時に思い描いていたのとは全く違う形だけれど、良い会社に拾ってもらい、快適な状態で働いている。


で、忙しいのである。

12月12日にライブを終えて以降、特にずっと忙しく働いていて、頭の中が完全に仕事モードになってしまっており、自分がステージなんぞをやっているとは、とても考えられないくらいだ。


20日にアオケンのワンマンを見た時、右の脳みそが、パカッと音を立てて起きた。
27日に山崎怠雅のワンマン、28日に独パンと、2日続けて全く違う様相の音楽を聞いて、だいぶ右の脳みそがムクムク刺激を受けている。
私はサボってるな~、と感じる。


しかし、これもまた良い経験となりそうなのだ。
西新宿でずっと働きながら言葉を紡ぎ出して行くアオケンの詩の内容や、怠雅がずっと信じて繰り出し続けている音楽の力や、独パンに出ていた中村兄の純粋な思いを乗せた言葉が、ミュージシャンである事を意識し続けていた私とはちょっと違っている今の私の耳に、驚くほど深く入ってくるのだ。
アオケンのなんて、こんな詩だったかと驚くほど今の自分にリアルであった。

私は今、自らステージなどやらない人と同じ状態の耳なのだ。
そこに、ステージでキラキラ輝く人のエネルギーが飛び込んで来て、私の中のくすぶった思いにぶつかり、安堵や喜びやパワーを与えてくれるのだ。

つまり、私がやってきた事はこういう事であり、これからやっていく事もこういう事なのだというものを、肉体的な感覚で知る経験ができたのは、実に貴重だった。
なんというか、とても小さい事だが素晴らしく輝き、非常に大切で重要な時間という…

やってる方は、それなりに苦しいけどねぇ。


来年から少し違う形のライブも考えている。
肩の力を抜いた、楽なライブをしてみようと思う。
楽なライブというけれど、多分難しいだろうと予想している。
それもまた、私にとっては挑戦なのだ。

ん-、結局戦う事が好きみたいだけどね(笑)。


今年はお世話になりました。
来年も素晴らしい一年になるよう、共に生きてまいりましょう!




ライブのお知らせ

2013-12-02 19:25:27 | Weblog
11月2日のイベントを終えて、何だかいきなり、やる気が出てきてしまった。

私の今年最後のライブとなる、11月16日の赤城山‘喫茶虫の音’における恒例の虫の音紅葉音楽祭は、出演者27名、9時間に及ぶ大イベントになったが、アミダで決める出演順で私は1番を引いてしまい、ライブ前の緊張とか意気込みとかが湧きあがる前にライブを終えてしまい、尚且つその後9時間近く人の歌ばっかり聴いてたら、何だかライブをやった気がしなくなってしまい、、、

家に帰って即、強引に下記のライブを決めたのである。


12月12日(木) 武蔵境STATTO

武蔵境STATTO & 衰退羞恥心共同企画

『東北魂×武蔵境魂』

   開場 18:00
   開演 18:30
   料金 前売り ¥1500 /当日 ¥1800

武蔵境STATTO
 〒180-0022 東京都武蔵野市境1-12-2 B1  
 TEL/FAX 0422-36-0248


 出演者 ①鈴木知文     (18:30〜19:05)
       ②伊藤サチコ   (19:05〜19:40)
       ③藤野恵美(福島) (19:40〜20:15)
       ④1982s      (20:15〜20:50)
       ⑤田中眞紀子    (20:50〜21:25)
       ⑥モロコシボーイズ (21:25〜22:00)
       ⑦衰退羞恥心(福島) (22:00〜22:35)

武蔵境STATTO で働くJETヒロシ君とは、昨年の虫の音紅葉音楽祭で知り合い、今年8月15日のいわきSONICでの独パンで共演した。その際、武蔵境STATTOに出演して欲しいと声をかけて貰っていた。

福島在住の衰退羞恥心こと真琴君とは、今年10月に福島→石巻と御一緒させてもらい、12月12日に武蔵境STATTO でライブをやるという情報を得て、藤野恵美ちゃんも出るし、最初はただ見に行こうと思っていただけなのである。

しかし先にも記したとおり、11月2日を終えてやる気が出てきてしまった私。
次のライブは来年1月31日いわきで、と決まり、そんなに間が開くのか~、と逆に恐ろしくなり、何とかそれ以前にライブが出来ないかと考えていたところへもってして、虫の音音楽祭がそんな感じだったもんだから、JETヒロシは出て欲しいと言っていたんだし、どうせ見に行くなら出して貰えないかしらと思って、赤城山から帰宅後、即武蔵境STATTOに電話をしてみたのである。

20年ライブをやってきて、こんな強引な事をしたのは初めてだ。
おばちゃんの図々しいの全開である。
ヒロシ君は、そういうやる気のある感じが嬉しいと言ってくれて、快く受け入れてくれた。真琴君の承諾も得て頂き、今年最後にもう一度謳わせて貰える事に感謝である。

しかし、ライブのタイトルを知って、ちょっと困ったな。
私、東北魂も武蔵境魂もないからなぁ。
まぁ、今年福島県件でライブした数が一番多かったし、石巻にも行ったし、そちらは許してもらおう。
武蔵境魂は困った。何十年も多摩在住だが、武蔵境に降りた事は一度も無い。
多摩魂って事で、大目に見てもらおうかな。


皆様のご来場を、心からお待ちしています。